学校・短大・専門学校の動画活用ガイド|志願者を増やすPR動画・オープンキャンパス動画の作り方【香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県】

コラム

2026/3/26

四国の教育機関にとって、これはもはや将来の不安ではなく今まさに起きている現実です。

リクルート進学総研の最新データによると、四国の18歳人口は2025年の32,511人から2037年には25,405人へ、約22%も減少する見通しです。特に短大の進学者数はこの10年で49.8%減、専門学校も28.6%減と厳しい状況が続いています。

一方で、こんなデータもあります。

  • 高校生の78.5%がYouTubeで日常的に情報を得ている(エクスクリエ調査)

  • 進路情報の収集にYouTubeを使う高校生は53.2%(Studyplus調査)

  • 高校生が大学を知るきっかけの2位は「YouTube」(スタディプラス調査)

  • 京都産業大学はTikTok運用で志願者数前年比6,000人増を達成

つまり、高校生はもうパンフレットではなく「動画」で進学先を選んでいるのです。

この記事では、香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県の大学・短大・専門学校の広報担当者や経営者の方に向けて、志願者を増やすための動画活用法を、費用相場から制作の流れ、法的注意点まで網羅的に解説します。

動画制作が初めての方でもわかるように、図表や比較表を交えながら説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。


なぜ今、学校に「動画」が必要なのか──数字で見る3つの危機と1つのチャンス

学校が動画を活用すべき理由は、大きく分けて3つの危機1つのチャンスに集約されます。まずは数字で現状を確認しましょう。

危機① 18歳人口の急減──四国は全国より深刻

四国4県の18歳人口は今後12年間で大きく減少します。全国の減少率が16.8%であるのに対し、四国は21.9%減と全国平均を5ポイント以上上回る厳しさです。

2025年

2037年(予測)

減少数

減少率

徳島県

6,126人

4,815人

▲1,311人

21.4%

香川県

8,629人

6,950人

▲1,679人

19.5%

愛媛県

11,899人

9,168人

▲2,731人

23.0%

高知県

5,857人

4,472人

▲1,385人

23.6%

四国計

32,511人

25,405人

▲7,106人

21.9%

出典:リクルート進学総研「マーケットリポート2025 四国版」

FNNの報道では、2026年以降の18歳人口減少により今後10年で50〜100の大学が募集停止になる可能性も指摘されています。「うちは大丈夫」と思っている学校ほど、早めの対策が必要です。

危機② 短大・専門学校の進学者が激減している

四国エリアにおける進学者数・進学率の推移を見ると、大学は微増している一方で、短大と専門学校の落ち込みが顕著です。

学校種別

2016年 進学者数

2025年 進学者数

増減

進学率の変化

大学

14,811人

15,550人

+739人

43.7%→53.9%(+10.2pt)

短大

1,801人

904人

▲897人

5.3%→3.1%(▲2.2pt)

専門学校

5,956人

4,255人

▲1,701人

17.6%→14.7%(▲2.9pt)

出典:リクルート進学総研「マーケットリポート2025 四国版」

短大は10年間で進学者数がほぼ半減しています。専門学校も約3割減。限られたパイの中で「選ばれる学校」になるための差別化が急務です。

危機③ 学生の県外流出──四国の地元残留率はわずか29.6%

四国から大学に進学する学生のうち、地元に残る割合(地元残留率)は29.6%にとどまります。つまり約7割の高校生が四国の外に出ていくのです。

短大の残留率は71.7%と高いものの、そもそも短大の進学者数自体が激減しているため安心はできません。県外に出る7割の高校生に「この学校に行きたい」と思ってもらうには、物理的に来校しなくても魅力が伝わる手段=動画が不可欠です。

チャンス:高校生の情報接触はすでに「動画ファースト」

危機的な状況の一方で、動画には大きなチャンスが眠っています

調査データ

数値

出典

学生が日常的に接触するメディアNo.1

YouTube(78.5%)

エクスクリエ調査

進路情報の収集にYouTubeを使う高校生

53.2%

Studyplus調査

高校生が大学を知るきっかけ 第2位

YouTube

スタディプラス調査

学校の公式動画を視聴している高校生

2割以上

Studyplus調査

オープンキャンパス参加者の出願率

50〜70%

日本福祉大学事例

京都産業大学は、学生が運用するTikTokアカウント「好きな先輩が行ってる大学。」で、広告費ゼロ・インフルエンサー起用ゼロにもかかわらず、2投稿目で130万再生を突破。結果として公募推薦入試の志願者数が前年比約6,000人増加しました。

また、ある専門学校ではInstagram Reels経由のDM相談件数が月平均20件→230件に急増し、女性志願者数が前年比+163%になった事例もあります。

つまり、パンフレットや紙のチラシだけでは届かなかった高校生に、動画なら確実にリーチできるのです。「来てもらう広報」から「動画で届ける広報」への転換が、今まさに求められています。


学校PR動画 8つのタイプと活用シーン

学校が活用できる動画には、目的やターゲットに応じてさまざまなタイプがあります。「どんな動画を作ればいいのかわからない」という方のために、代表的な8タイプを一覧表にまとめました。

#

動画タイプ

尺の目安

費用相場

制作期間

主な活用シーン

1

学校紹介・ブランディング動画

2〜5分

80〜300万円

2〜3ヶ月

HP・OC上映・説明会

2

オープンキャンパス告知動画

30秒〜1分

10〜50万円

2〜4週間

SNS広告・LINE配信

3

キャンパスツアー動画

3〜5分

30〜150万円

1〜2ヶ月

HP・YouTube・VR

4

学生インタビュー・密着動画

3〜5分

30〜80万円

1〜2ヶ月

YouTube・HP・OC

5

学部・学科紹介動画

2〜5分

30〜80万円

1〜2ヶ月

HP学科ページ・入試説明会

6

教員メッセージ・模擬授業動画

5〜15分

30〜80万円

2〜4週間

YouTube・オンラインOC

7

SNSショート動画(TikTok / Reels / Shorts)

15〜60秒

3〜40万円

1〜2週間

日常的なSNS発信

8

教職員採用動画

3〜5分

30〜80万円

1〜2ヶ月

求人サイト・HP

それぞれ詳しく見ていきましょう。

タイプ1:学校紹介・ブランディング動画

学校の「顔」となる最も重要な動画です。理念、キャンパスの雰囲気、教育の特色、卒業後の進路までを凝縮した2〜5分の映像で、HPのトップページやオープンキャンパスの冒頭上映に使われます。プロのカメラマンによる空撮やドローン映像を入れることで、パンフレットでは伝わらない「空気感」を表現できます。

タイプ2:オープンキャンパス告知動画

「オープンキャンパス、来てね!」をSNS・LINEで発信するための短尺動画です。前回のオープンキャンパスの盛り上がり映像を15〜30秒にまとめ、日程と申込みリンクを入れるだけでも効果的です。制作コストが低く、まず1本作ってみるには最適なタイプです。

タイプ3:キャンパスツアー動画

キャンパスを歩きながら施設を紹介する動画です。在校生がナビゲーターを務めることで、「先輩が案内してくれている」親近感が生まれます。360°カメラで撮影すればオンラインVR見学にも対応でき、遠方の高校生にも訴求できます。

タイプ4:学生インタビュー・密着動画

在校生が「なぜこの学校を選んだか」「どんな1日を過ごしているか」を語る動画です。高校生が最も共感しやすいコンテンツであり、志望度の向上に直結します。複数の学生に登場してもらうことで、さまざまなタイプの高校生に「自分と似た先輩がいる」と感じてもらえます。

タイプ5:学部・学科紹介動画

学科ごとの学びの内容、取得できる資格、卒業後のキャリアを紹介する動画です。パンフレットでは伝わりにくい実習の様子や研究室の雰囲気を映像で見せることで、「この学科で学びたい」という意欲を高めます。HP各学科ページに埋め込んでおくと、滞在時間が伸び、SEO効果も期待できます。

タイプ6:教員メッセージ・模擬授業動画

学長や学科長のメッセージ、模擬授業の録画をYouTubeに公開することで、「この先生の授業を受けたい」という動機づけにつなげます。オンラインオープンキャンパスのコンテンツとしても活用でき、来校できない遠方の高校生にとって有力な判断材料になります。

タイプ7:SNSショート動画(TikTok / Reels / Shorts)

15〜60秒の縦型ショート動画は、高校生が最も日常的に目にするフォーマットです。「学食ランキング」「キャンパスの映えスポット」「○○学科あるある」など、エンタメ要素のある企画が親しまれます。京都産業大学の成功事例が示すように、広告を使わなくても数十万〜百万単位の再生回数を得る可能性もあります。

タイプ8:教職員採用動画

学生募集だけでなく、教員・職員の採用にも動画は効果的です。「この学校で働く魅力」を映像で伝えることで、求人サイトだけでは集まらない優秀な人材にアプローチできます。


志願者を増やす「学校紹介・ブランディング動画」の作り方

8タイプの中でも最も重要な学校紹介・ブランディング動画について、詳しく解説します。

盛り込むべき5つの必須要素

効果的な学校紹介動画には、以下の5つの要素が欠かせません。

#

要素

内容

なぜ必要か

1

理念・ビジョン

学長・校長メッセージ、建学の精神

学校の「軸」を見せて信頼感を醸成

2

キャンパスの空気感

四季の映像、施設、周辺環境

パンフレットでは伝わらない体験価値

3

在校生のリアルな声

複数の学生インタビュー

高校生が最も共感する要素

4

進路・実績

就職率、資格取得率、進学先

保護者が最も重視するデータ

5

地域とのつながり

四国ならではの実習、インターン

地方校の独自価値をアピール

「選ばれる学校」になる構成例

「何を・どの順番で見せるか」は、動画の成否を左右する最重要ポイントです。以下の事例を参考にしてください。

① オープニング(0:00〜0:15) → キャンパスの美しい空撮映像+学校名テロップ。最初の5秒で「この動画を見たい」と思わせる

② 課題提示(0:15〜0:30) → 「将来の夢がまだ決まっていない」「地元で学べる場所を探している」など、高校生の不安に寄り添う

③ 解決策=学校の強み(0:30〜2:00) → 少人数教育、充実した実習、資格取得サポートなどを具体的に紹介。在校生の声を交えて信頼感を高める

④ 証拠(2:00〜3:00) → 就職率○%、資格合格率○%などの数値データ。卒業生の活躍も

⑤ 行動喚起=CTA(3:00〜3:30) → 「まずはオープンキャンパスに来てみませんか?」+日程・申込みURL

四国・地方校ならではのアピールポイント

都市部の大規模校にはない、地方校だからこその強みを動画で打ち出すことが差別化のカギです。

  • 学費の安さ:都市部との比較データを入れると説得力が増す

  • 少人数教育:教員1人あたりの学生数を可視化

  • 高い就職率:専門学校の就職率は大学を上回るケースが多い

  • 地域密着型の実習:病院実習、農業実習、企業インターンなど、「現場で学べる」リアルさ

  • 生活コストの低さ:家賃・食費のイメージ映像で「一人暮らしも安心」を伝える

やりがちなNGパターン

  • 情報の詰め込みすぎ:「全学科の特徴を3分に入れたい」→ 結局何も印象に残らない

  • 抽象的なイメージ映像だけ:おしゃれだけど「何の学校かわからない」では本末転倒

  • 学長の長いスピーチ:冒頭30秒で離脱される原因No.1

  • BGMが大きすぎてインタビューが聞こえない:字幕がないと内容が伝わらない


高校生に届く!SNSショート動画の活用戦略

なぜショート動画が効くのか

TikTokの国内ユーザーは4,200万人を突破し、高校生の日常的なメディアとなっています。学校広報においてショート動画が効く理由は3つあります。

理由①:アルゴリズムが「フォロワー数に関係なく」おすすめに表示するため、新規アカウントでもバズる可能性がある

理由②:15〜60秒の短い尺で「学校の雰囲気」を直感的に伝えられる

理由③:高校生が「検索」ではなく「レコメンド」で新しい情報に出会う行動パターンに合致する

京都産業大学は学生運用のTikTokで、広告費ゼロ・インフルエンサー起用ゼロにもかかわらず、1年間で112本投稿・平均再生約10万回を達成。公募推薦入試の志願者数が前年比約6,000人増加する成果につなげました。

プラットフォーム別の使い分け

プラットフォーム

強み

ターゲット

投稿頻度の目安

TikTok

拡散力が最強。新規リーチに最適

高校1〜3年生

週2〜3本

Instagram Reels

保護者世代にもリーチ。ブランドイメージ構築

高校生+保護者

週1〜2本

YouTube Shorts

検索経由の流入が期待できる。長尺動画への誘導

受験を意識した高2〜3年生

週1本

バズる企画パターン5選

ショート動画で高校生の心をつかむには、「等身大」「共感」「意外性」がキーワードです。

  1. 「○○あるある」シリーズ:「看護学科あるある」「建築学科の1限あるある」など。学科の特色を笑いに変えて伝える

  2. 学生の1日Vlog:朝の通学から放課後まで。リアルなキャンパスライフが最強の志望理由に

  3. 「この学校を選んだ理由」インタビュー:在校生が30秒で語る。複数人のバージョンを量産

  4. キャンパスの映えスポット紹介:「実はここが一番好きな場所」をテロップ付きで

  5. 学食ランキング・購買の推しメニュー:食は高校生にとって最強コンテンツ

月間の投稿カレンダーを事前に組んでおくと、「ネタ切れ」や「忙しくて更新が止まる」リスクを防げます。


オープンキャンパス×動画で「来校率」と「出願率」を上げる方法

オープンキャンパス(OC)は志願者獲得の最大のチャンスです。参加者の出願率は50〜70%というデータもあり、「OCに来てもらえれば半分以上が出願する」のです。問題は「どうやって来てもらうか」と「来られなかった人にどう届けるか」。ここで動画が活躍します。

OC前:告知動画で「行きたい!」を作る

  • SNS告知動画(15〜30秒)を投稿し、前回のOCの盛り上がりを見せる

  • OC予約ページに学校紹介動画を埋め込む。LPに動画を設置するとCVR(申込み率)が平均1.25倍向上するデータがある

  • LINE公式アカウントでリマインド動画を配信し、申込み→来校の歩留まりを改善

OC当日:動画で体験価値を高める

  • 受付後にブランディング動画を大型モニターで上映。待ち時間を有効活用

  • 360°キャンパスツアーをVRゴーグルで体験できるブースを設置

  • ライブ配信で遠方の高校生にもリアルタイムで参加してもらう

OC後:フォローアップ動画で「出願」へつなげる

  • OC当日のダイジェスト動画をYouTubeに公開

  • 参加者にLINEで「参加ありがとう」動画+入試情報を送付

  • 「参加できなかった人向け」のオンラインOC動画をHP常設ページに設置

年間スケジュール例

時期

動画施策

目的

4月

新年度ブランディング動画公開

年間を通じた認知形成

5〜6月

OC告知ショート動画・学科紹介動画

夏のOC集客

7〜8月

OC当日ライブ配信・ダイジェスト動画

来校率UP・不参加者フォロー

9〜11月

推薦入試前の学部紹介動画強化

出願の後押し

12〜2月

合格者向け入学前動画・在校生メッセージ

入学辞退の防止

3月

卒業式ドキュメンタリー・新年度準備

翌年度のコンテンツ蓄積

このサイクルを毎年回すことで、コンテンツが資産として蓄積されていきます。


費用相場と予算別おすすめプラン

費用相場の一覧表

改めて、学校向け動画の費用相場を整理します。

動画タイプ

シンプル

スタンダード

ハイクオリティ

学校紹介・ブランディング

50〜80万円

80〜300万円

300万円〜

OC告知動画

10〜40万円

40〜80万円

キャンパスツアー

30〜60万円

60〜100万円

100〜300万円(VR対応)

学生インタビュー

30〜60万円

60〜100万円

学部・学科紹介

30〜60万円

60〜100万円

100〜300万円

教員メッセージ・模擬授業

10〜30万円

30〜80万円

SNSショート動画

3〜15万円/本

15〜40万円/本

40万円〜/本

教職員採用動画

30〜60万円

60〜100万円

予算別おすすめパッケージ

「うちの学校にはどれが合うの?」という方のために、予算別のおすすめセットを3パターンご紹介します。

◆ 40万円〜:学生インタビュー1本(3分)+SNSショート動画3本のセット。「まず1本作ってみたい」という学校に最適。インタビュー撮影時に同時にショート素材も撮れるので効率的。

◆ 100万円〜:学校紹介動画1本(3分)+OC告知動画1本+キャンパスツアー動画1本。HPと夏のOC告知に使える「一式揃う」パッケージ。

◆ 300万円〜:フルセット 上記スタンダード+学科紹介動画3本+年間SNSショート12本。年間を通じた動画広報戦略が実行でき、各チャネルにコンテンツを配置できる。

コスト削減の5つのコツ

  1. まとめ撮り:OC当日にブランディング動画・インタビュー・ショート素材をまとめて撮影。撮影日を分けると人件費・交通費が倍増する

  2. 在校生の出演:外部モデル・タレントを使わず在校生に出演してもらえばキャスト費0円。かつ高校生にとっては「リアルな先輩」の方が共感度が高い

  3. ワンソースマルチユース:1回の撮影素材からブランディング動画(フル尺3分)+SNSショート(30秒×3本)+OC告知(15秒)を切り出す

  4. AI字幕・翻訳の活用:手作業の字幕入れをAIツールで効率化し、編集コストを抑える

  5. 地元の制作会社に依頼:東京の制作会社に頼むと往復交通費+宿泊費で10〜20万円が追加される。四国・岡山エリアの制作会社なら移動コストを大幅に抑えられる


制作の流れ──企画から公開まで7ステップ

「動画制作って何から始めればいいの?」という方のために、一般的な制作フローを7ステップでご説明します。

STEP

内容

所要日数

学校側がやること

1

ヒアリング・目的設定

1〜3日

「志願者増」「認知向上」など目標の共有

2

企画・構成・シナリオ作成

3〜7日

ターゲット像の確認、出演者候補のリストアップ

3

ロケハン・事前準備

1〜2日

撮影場所の候補出し、出演同意書の準備

4

撮影

1〜2日

出演者の手配、授業日程の調整

5

編集・字幕・音入れ

5〜10日

特になし(制作会社が対応)

6

確認・修正

3〜5日

広報担当・学長による内容チェック

7

納品・公開・配信設定

1〜2日

HP・YouTube・SNSへのアップロード

合計の目安は約1〜6ヶ月です(動画のタイプや規模により異なります)。

撮影日の注意点として、授業風景は通常の授業日に撮るのがベストです。リアルな学びの様子を撮影できます。一方、キャンパスの外観・施設は休日に撮ると人の映り込みが少なく、許可取りもスムーズです。天候に左右されるため、予備日を必ず確保しましょう。


法的注意点──学校ならではの3大リスクと対策

学校の動画制作には、一般企業とは異なる特有の注意点があります。知らないと後からトラブルになるケースもあるため、事前にしっかり押さえておきましょう。

リスク① 未成年者の肖像権

在校生が18歳未満の場合、本人だけでなく保護者(親権者)の同意が必須です。

  • 撮影前に撮影同意書を取得する(本人署名+保護者署名)

  • 同意書には使用媒体(HP・YouTube・SNS・パンフレット等)と使用期限を明記する

  • 卒業後も使い続ける場合は、その旨を事前に記載しておく

  • 短大・専門学校は18歳以上の学生が多いが、4月入学直後の撮影では17歳の学生がいる可能性があるため注意

リスク② 個人情報の保護

動画内で意図せず個人情報が映り込むケースは意外と多いです。

  • 学生の学籍番号・出席番号が映ったホワイトボードや名札

  • 出身高校名・成績データが映った掲示物

  • 他の学生の顔が意図せず映っている背景

  • SNSのコメント欄に個人情報を書き込むユーザーへの対応

対策としては、撮影前の「映り込みチェックリスト」の作成と、編集段階でのモザイク処理が基本です。

リスク③ 著作権・音楽ライセンス

  • BGMは商用利用可能なライセンス楽曲を使用する(YouTube Audio Libraryやストック音源サービスなど)

  • 学園祭の映像にアーティストの楽曲が流れている場合、そのまま公開すると著作権侵害になる

  • 動画の著作権は原則として制作会社に帰属する。学校側が自由に二次利用(編集・他媒体展開)したい場合は、契約時に利用許諾範囲を明確にしておく

追加注意:医療系の学校は広告規制に注意

看護学校や医療系短大・専門学校の場合、医療広告ガイドラインの対象になる可能性があります。「就職率100%」「国家試験合格率○%」などの表記は、厚生労働省のルールに沿った記載が求められるため、制作会社と事前に確認しましょう。


成果を最大化する「チャネル別」配信戦略

せっかく良い動画を作っても、適切な場所に配信しなければ高校生には届きません。チャネルごとの特性を理解し、動画を「置く場所」と「届け方」を設計しましょう。

自校HP

HPのトップページに学校紹介動画を埋め込むことで、直帰率が下がり滞在時間が伸びる効果があります。入試情報ページ・各学科ページにも学科紹介動画を設置しておくと、ページの情報量が格段に上がります。

YouTube

学校のYouTubeチャンネルを開設し、すべての動画を集約します。タイトル・説明文・タグにキーワードを入れるSEO対策を行うことで、「○○大学」「○○専門学校」で検索した高校生に見つけてもらえます。動画の終了画面にOC申込みリンクを設置するのも忘れずに。

TikTok / Instagram Reels

前述の通り、認知拡大に最も効果的なチャネルです。週2〜3本の投稿を継続することで、アルゴリズムに「活発なアカウント」と認識され、おすすめに表示されやすくなります。

LINE公式アカウント

OC前のリマインド、OC後のフォローアップ、入試情報の配信に動画を活用します。LINE経由の出願率が他媒体の約2倍というデータもあり、高校生との1対1のコミュニケーションに最適です。

Googleビジネスプロフィール

学校名でGoogle検索すると表示されるプロフィール欄に動画を掲載できます。保護者が学校を検索した際に、テキスト情報だけでなく動画で雰囲気を伝えることができます。

進学情報サイト(スタディサプリ・マイナビ進学等)

多くの進学情報サイトでは動画の掲載が可能です。同じサイトに並ぶ他校との差別化ポイントとして、質の高い動画が効いてきます。


KPIの設定と効果測定

「動画を作ったけど、効果があったのかわからない」──これは動画活用でよくある失敗です。制作前にKPI(数値目標)を設定し、定期的に効果測定を行いましょう。

フェーズ別KPI一覧

フェーズ

目的

測定指標

測定ツール

認知

学校の存在を知ってもらう

動画再生回数、リーチ数、インプレッション

YouTube Analytics、SNS Insights

興味・検討

「もっと知りたい」と思ってもらう

視聴完了率、HP遷移数、OC予約ページのCTR

YouTube Analytics、Googleアナリティクス

行動

出願・入学につなげる

OC参加者数、資料請求数、出願数

学内システム、LINE管理画面

PDCAの回し方

  • 月次:再生回数・視聴完了率・HP流入数をチェック。反応の良かった動画の傾向を分析

  • 四半期:動画の内容・配信チャネルの見直し。反応の悪い動画は改善 or 新作に差し替え

  • 年次:入試結果(志願者数・出願数・入学者数)と動画施策の相関を振り返り。次年度の予算・計画に反映


地元(香川・四国・岡山)の制作会社に依頼する5つのメリット

学校の動画制作は、東京の大手制作会社に頼むべきでしょうか?もちろん選択肢の一つではありますが、地元の制作会社ならではの強みも多くあります。

メリット①:交通費・出張費の大幅カット 東京の制作会社に依頼すると、スタッフ2〜3名の往復交通費+宿泊費で10〜40万円が上乗せされます。地元なら移動は日帰りで済み、浮いたコストを動画のクオリティに回せます。

メリット②:柔軟な追加撮影 天候不良で撮影延期になった場合や、「やっぱりこのシーンも撮りたい」となった場合に、すぐに対応できます。東京の会社だと再度出張費がかかるため、追加撮影のハードルが高くなります。

メリット③:地域の高校生・保護者の感覚を理解している 「四国の高校生がどんな基準で進学先を選ぶか」「保護者がどんな点を心配するか」を肌感覚で理解しているため、ターゲットに刺さるクリエイティブが生まれやすくなります。

メリット④:対面の打ち合わせで意図のズレを防げる 学校の理念や雰囲気は、テキストだけでは伝わりにくいものです。実際にキャンパスに足を運んでもらい、対面で打ち合わせることで、「思っていたのと違う」という仕上がりのリスクを減らせます。

メリット⑤:地域のロケーション情報に精通 四国の美しい自然や街並みを背景に取り入れたい場合、地元の制作会社なら「どこで・いつ・どのアングルで撮ればベストか」を熟知しています。


よくある質問(FAQ)

最後に、学校の動画制作についてよくいただくご質問にお答えします。


Q1. 動画を作ったことがないのですが、何から始めればいいですか?

まずは「目的」を明確にすることが第一歩です。志願者を増やしたいのか、OCの集客を強化したいのか、採用を改善したいのかによって最適な動画タイプが変わります。目的が決まったら、制作会社に相談すれば、予算と目的に合ったプランを提案してもらえます。「まず1本」ならOC告知動画や学生インタビューがおすすめです。


Q2. 予算が30万円しかありませんが、動画は作れますか?

はい、作れます。30万円あれば学生インタビュー動画1本(3分)+SNSショート動画3本のようにまとめて依頼することで予算を効率的に使うことができます。撮影素材を効率的に使う「ワンソースマルチユース」で、限られた予算でも複数の動画を作ることができます。


Q3. 学生に出演してもらう場合、同意書は必要ですか?

はい、必ず必要です。特に18歳未満の在校生が出演する場合は、本人だけでなく保護者(親権者)の署名も必要です。同意書には使用媒体(HP・YouTube・SNS等)と使用期限を明記してください。同意書は制作会社が用意してくれることがほとんどです。
依頼した制作会社が用意してくれない場合は、よければ下記の弊社が使用している雛形をベースにご自身でカスタマイズして使用してください。

株式会社Noko 同意書雛形


Q4. 動画は何分くらいが最適ですか?

目的によって異なりますが、学校紹介・ブランディング動画は2〜3分がベストです。人間の集中力の限界を考えると、5分を超えると視聴完了率が大きく下がります。SNSショートは15〜60秒、教員メッセージや模擬授業は5〜15分が目安です。


Q5. TikTokやInstagramの運用も一緒に頼めますか?

制作会社によって対応範囲が異なりますが、弊社のように動画制作だけでなくSNS運用の企画・投稿代行・分析レポートまでワンストップで対応してくれる会社もあります。


Q6. オープンキャンパスの撮影はいつ頃依頼すればいいですか?

OCの2〜3ヶ月前が理想です。たとえば7月のOCであれば4〜5月に依頼すると、企画→撮影→編集→公開まで余裕をもって進められます。OC当日のライブ配信やダイジェスト撮影も依頼する場合は、事前に日程を押さえておきましょう。


Q7. 動画を作った後の運用サポートはありますか?

制作会社によりますが、YouTubeのVSEO設定、SNS投稿設計、効果測定レポートなどの運用サポートを提供している会社もあります。「作って終わり」にならないよう、納品後のサポート体制は契約前に確認しておくことをおすすめします。


Q8. 他県(岡山・愛媛・徳島・高知)でも対応していますか?

はい、四国4県(香川・愛媛・徳島・高知)に加え、岡山県も対応エリアです。香川県を拠点とする制作会社であれば、四国・岡山は日帰り〜1泊での撮影が可能なため、大きな追加費用なく対応できます。


Q9. 医療系の短大・専門学校ですが、広告規制は大丈夫ですか?

看護学校や医療系の学校は、医療広告ガイドラインの対象になる場合があります。「国家試験合格率○%」「就職率100%」などの表記には一定のルールがあるため、制作会社と事前に確認のうえ、適切な表現で動画を制作しましょう。医療機関向けの動画制作実績がある会社に依頼すると安心です。


Q10. 動画の著作権はどちらに帰属しますか?

原則として、動画の著作権は制作会社に帰属します。学校側はHP・YouTube・SNSなどでの利用許諾を受ける形が一般的です。「自由に編集・二次利用したい」「他の媒体にも転用したい」という場合は、契約時に利用許諾範囲を確認するか、著作権の譲渡(別途費用が発生するケースが多い)を交渉しましょう。


まとめ

18歳人口が減り続ける四国で「選ばれる学校」であり続けるためには、高校生が日常的に使うYouTube・TikTok・Instagramでの動画発信が不可欠です。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 四国の18歳人口は2037年までに約22%減少。短大は10年で進学者が半減、専門学校も約3割減

  • 高校生の78.5%がYouTubeを利用し、53.2%が進路情報の収集に活用している

  • 学校紹介動画の費用相場は30万〜300万円。ショート動画なら3万円〜で始められる

  • まずは学生インタビュー1本+ショート動画3本などからスタートするのがおすすめ

  • 撮影時の未成年の同意書著作権医療系学校の広告規制には事前に対応が必要

  • 地元の制作会社に依頼すれば、交通費を抑えつつ、地域の感覚を活かしたクリエイティブが実現する

「パンフレットは作っているけど、動画はまだ」という学校こそ、今が始めどきです。まずはお気軽にご相談ください。予算・目的・スケジュールに合わせて最適なプランをご提案いたします。


\ まずは無料相談から /

「どんな動画を作ればいいかわからない」「予算感を知りたい」──そんな段階でも大丈夫です。四国・岡山エリアの学校向け動画制作について、お気軽にご相談ください。

株式会社Nokoでは、企画立案からキャスティング、撮影、編集、公開設計まで、動画制作を一貫して対応しています。

動画制作・SNS運用 完全ガイドを見てみる

arrow_back

お知らせ一覧