クリニック・病院開業時の動画活用|開業前プロモーション・内覧会告知・Googleビジネスプロフィール動画の作り方【開業医向け・香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県向け】

コラム

2026/3/27

この記事でわかること

  • 開業6ヶ月前〜開院後まで、いつ・何の動画を作ればいいかが時系列でわかる

  • ティザー動画・内覧会告知・GBP動画・院長紹介など6種類の動画の作り方がわかる

  • 費用相場・補助金・医療広告ガイドラインの注意点まで網羅

  • 四国・瀬戸内エリアに特化した地域戦略がわかる


開業クリニックを取り巻く環境(データで見る現状)

まず、なぜ開業時の動画活用が重要なのか、その背景をデータで確認しておきましょう。

項目

データ

全国の一般診療所数

105,207施設(2024年・厚労省)

年間新規開設数

7,800〜8,000件

2025年4〜6月の新規開業

1,642件(4月だけで673件集中)

2024年の医療機関倒産

過去最多を更新(帝国データバンク)

香川県の診療所数

820施設(人口10万人あたり83.8施設=全国平均以上)

クリニック1日平均患者数

45.6人

HP動画埋め込みのCVR向上

最大80%増

GBP写真月10枚以上の表示回数

平均42%増

ポイント:年間約8,000件が新規開業する一方、倒産は過去最多。「開業すれば患者が来る」時代は終わりました。動画を活用した認知獲得と信頼形成が、開業初月からの集患を左右します。

これらの数字が示しているのは、クリニック開業の「二極化」です。マーケティングに力を入れた医院は開業初月から順調に患者を集め、半年以内に黒字化を達成しています。一方で、「良い医療を提供すれば患者は自然に来る」という考えのまま宣伝を後回しにした医院は、開業後半年を過ぎても1日の来院数が10〜20人に留まり、固定費の重さに苦しむケースが後を絶ちません。

事業計画上、初月の患者数は目標の50%で見積もり、3ヶ月で100%、6ヶ月で120%に漸増させるのが現実的なシミュレーションとされています。この初月の「目標50%」を少しでも引き上げるために、開業前から動画による認知活動を始めることが極めて重要です。


なぜ開業時に動画が差をつけるのか

開業直後の最大の壁=「認知ゼロ」

クリニック経営では「立地で7割が決まる」と言われます。しかし、残りの3割を左右するのがマーケティングの質です。開業直後のクリニックは、どれだけ優れた医療を提供できる体制を整えても、地域住民に存在を知ってもらえなければ患者は来院しません。

既存のクリニックにはすでにかかりつけの患者がおり、Googleマップには口コミが蓄積されています。新規開業のクリニックは口コミゼロ、ホームページも検索にヒットしない状態からスタートしなければなりません。この「認知ゼロ」の壁を最短で突破する手段が、動画です。

動画が解決する3つの課題

課題

動画による解決策

期待効果

認知がゼロ

ティザー動画・SNS配信で開院前から存在を告知

開院初日から来院者を確保

院長の人柄が伝わらない

院長メッセージ動画で声・表情・話し方を発信

「この先生なら安心」という信頼形成

院内の雰囲気がわからない

クリニック紹介動画で施設を可視化

来院前の不安を解消、予約率向上

患者がクリニックを選ぶ際に最も重視するのは「この先生は信頼できるか」という点です。テキストで「○○大学医学部卒業、○○病院勤務」と書いても信頼の半分しか伝わりません。動画であれば、院長の話し方のテンポ、患者に向ける目線の温かさ、説明のわかりやすさが一瞬で伝わります。初めてのクリニックを訪れる患者にとって、「行く前に先生の顔と声を知っている」という安心感は来院ハードルを大幅に下げる効果があります。

テキスト vs 写真 vs 動画の情報伝達力

  • テキスト:院長の経歴や診療方針は伝わるが、人柄や雰囲気は伝わりにくい

  • 写真:院内の見た目は伝わるが、動線や空間の広がりは伝わりにくい

  • 動画:声・表情・空間・スタッフの対応がすべて一度に伝わる

HPに動画を埋め込んだクリニックでは、サイト滞在時間が1.5〜2倍に延長し、直帰率が低下したという報告があります。滞在時間の延長はGoogleからのサイト評価向上にもつながるため、SEOの観点からも動画の設置は有効です。さらに、ランディングページに動画を設置するとコンバージョン率が最大80%向上するという海外の調査データもあり、予約フォームや電話問い合わせへの誘導を強力に後押しします。

四国・瀬戸内エリアの今:HPに院長挨拶のテキストと建物写真を掲載するだけにとどまっているクリニックがまだ多数派です。いま動画を活用すれば、検索結果での視認性・HPでの情報伝達力・SNSでのリーチの3点で競合に明確な差をつけることができます。


開業×動画:6種類の動画と用途マッピング

クリニック開業で活用できる動画は、大きく6種類あります。それぞれ目的・長さ・掲載先・制作タイミングが異なります。

一覧表:開業時に作る6種類の動画

#

動画種類

目的

長さ

主な掲載先

制作タイミング

ティザー(開院予告)

認知・期待感醸成

15〜30秒

SNS・プレサイト

開院3ヶ月前

院長メッセージ

人柄・理念の伝達

1〜3分

HP・GBP・プレサイト

開院2〜3ヶ月前

クリニック紹介

施設・雰囲気の可視化

2〜5分

HP・GBP・YouTube

内装完了後(1〜2ヶ月前)

内覧会告知

来場誘引

15〜60秒

Instagram・LINE・チラシQR

内覧会2週間前

内覧会ダイジェスト

開院後の信頼素材

1〜2分

HP・SNS・GBP

内覧会翌日〜1週間後

GBPショート

ローカルパック差別化

15〜30秒

GBP

開院日以降・定期投稿

この6種類は、「開業前に認知を取る動画」「内覧会で来場者を増やす動画」「開業後に信頼を積み上げる動画」の3つのフェーズに分類できます。①②が開業前フェーズ、③④が内覧会フェーズ、⑤⑥が開業後フェーズに該当します。開業準備のスケジュールと連動させることで、撮影日を効率化しコストも抑えることが可能です。

診療科別おすすめ組み合わせ

診療科

最優先で作る動画

差別化に効く動画

内科

②院長メッセージ+③クリニック紹介

「かかりつけ医」としての安心感を訴求

小児科

③クリニック紹介(キッズスペース重点)

スタッフ紹介・駐車場の広さを見せる動画

整形外科

③クリニック紹介(リハビリ施設重点)

設備紹介・最新機器の動画

皮膚科

②院長メッセージ+施術説明アニメーション

施術の流れをアニメで不安解消

眼科

②院長メッセージ+③クリニック紹介

検査機器の紹介動画

たとえば小児科であれば、子ども連れの親御さんは「ベビーカーで入れるか」「待合室にキッズスペースはあるか」「駐車場は広いか」といった物理的な環境を気にします。これらは写真よりも動画の方が圧倒的にわかりやすく、来院前の不安を解消できます。整形外科であれば、最新のリハビリ機器や理学療法士が指導する様子を映像で見せることで、「ここならしっかりリハビリしてもらえそう」という印象を与えられます。

ポイント:すべてを一度に作ろうとしないでください。開業準備は多忙を極めます。まず「②院長メッセージ」と「③クリニック紹介」の2本を最優先で制作し、余裕があれば①④⑤⑥を追加するのが現実的です。


開業前プロモーション動画の作り方

開業前の動画制作は、3つのフェーズに分けて段階的に進めます。


フェーズ1:開院6〜3ヶ月前(準備)

この段階のゴールは、制作体制を整えることです。

やるべきこと:

  • ブランドコンセプトの策定(ロゴ・カラー・トーンマナーの確定)

  • 動画制作会社の選定とヒアリング

  • 開業スケジュールに動画制作の各工程を組み込む

動画の制作はHP制作と同時に開始するのが鉄則です。プレサイトをGoogleにインデックスさせるまでに1〜2ヶ月かかるのと同様に、動画も企画から納品まで最短3週間、クリニック紹介動画のような本格的な映像であれば6週間程度のリードタイムが必要です。多くの開業医が「内装工事が終わったらマーケティングを始めよう」と考えがちですが、これでは間に合いません。物件契約が完了した時点でマーケティングの全体スケジュールを策定し、動画制作も含めて並行して準備を進めてください。

制作会社の選定においては、単に映像のクオリティだけでなく、医療機関の動画制作経験があるかどうかが重要な判断基準です。後述する医療広告ガイドラインに違反すると行政指導の対象になるため、医療広告規制を理解している制作会社を選ぶ必要があります。

注意:制作会社を選ぶ際は、医療広告ガイドラインに精通しているかを必ず確認してください。一般的な映像制作会社は、医療機関特有の広告規制に対応した経験がない場合があります。


フェーズ2:開院3ヶ月前(ティザー動画)

プレサイト公開+SNSアカウント開設と同時に投稿する「開院予告」動画です。ティザーとは「じらし」という意味で、すべてを見せずに一部だけを公開して期待感を高めるのが目的です。

ティザー動画の構成テンプレート(15〜30秒):

時間

内容

演出ポイント

0:00〜0:05

ロゴ+クリニック名を表示

ブランドカラーを使用

0:05〜0:15

「○月○日、○○市に開院」テロップ

大きく読みやすいフォント

0:15〜0:25

内装工事のタイムラプス or 完成イメージ

ライブ感で期待を醸成

0:25〜0:30

所在地+「詳細はプロフィールリンク」

CTA明確に

ティザー動画に凝った映像演出は必要ありません。内装工事が進んでいる段階であれば、スマートフォンで定点撮影した工事風景をタイムラプスにするだけでも十分なコンテンツになります。「いまクリニックが形になりつつある」というリアルタイムの臨場感は、完成後の紹介動画では表現できない独特の魅力があります。

配信先:

  • Instagram Reels

  • YouTube Shorts

  • プレサイトへの埋め込み

おすすめ:開院まで定期的に工事の進捗を更新する「カウントダウン投稿」を行えば、フォロワーとの接点を開院前から継続的に作れます。「開院まであと60日」「あと30日」と区切りのタイミングで投稿すると、フォロワーに開院日を自然に記憶してもらうことができます。


フェーズ3-A:開院2ヶ月前(院長メッセージ動画)

開業時の動画施策で最も重要な1本です。患者が「この先生に診てもらいたい」と感じるかどうかは、院長の人柄がどれだけ伝わるかにかかっています。

テキストの経歴紹介では「○○大学卒業、○○病院に10年勤務」という情報は伝わっても、「穏やかな話し方をする先生だな」「この先生なら相談しやすそう」という感情面の判断材料が足りません。院長メッセージ動画は、このギャップを埋める唯一の手段です。特に新規開業のクリニックでは口コミがゼロの状態なので、院長の顔と声が見える動画が口コミの代わりとなる信頼の起点になります。

院長メッセージ動画の構成案(2分):

時間

内容

話し方のコツ

0:00〜0:15

自己紹介+診療科

笑顔で、ゆっくり

0:15〜1:00

開業の想い・地域への貢献意志

「なぜこの地域で開業したか」を語る

1:00〜1:30

専門領域+主な経歴

難しい用語は避ける

1:30〜1:50

患者へのメッセージ

「気軽にご相談ください」

1:50〜2:00

CTA

「開院日にお待ちしています」

「開業の想い」のパートが最も大切です。「大学病院で○年間、○○を専門にしてきましたが、地域の皆さんにもっと身近に医療を届けたいと思い、この街で開業することを決めました」のように、個人的な動機と地域への思いを自分の言葉で語ってください。台本を完璧に暗記して棒読みするよりも、要点だけメモしておいて自然な言葉で話す方が、はるかに人柄が伝わります。

撮影チェックリスト:

  • 白衣着用

  • 背景に院内の一部が映り込む場所で撮影

  • カメラは目線の高さに設置

  • ピンマイクで音声をクリアに収録

  • 照明は自然光+補助ライト(顔に影が出ないように)

音声の品質は映像の品質以上に重要です。どれだけ映像がきれいでも、音声が聞き取りにくければ視聴者はすぐに離脱します。スマートフォンの内蔵マイクではなく、ピンマイクやワイヤレスマイクを使って院長の声をクリアに収録してください。これだけで動画全体の印象が格段に変わります。


フェーズ3-B:開院1〜2ヶ月前(クリニック紹介動画)

内装完了後すぐに撮影する「資産動画」です。HPのトップページやGBPに掲載し、開院後も長期にわたって使い続けます。

この動画の役割は「バーチャル内覧会」です。患者がHPを訪れた際に、来院前の不安を映像で解消し、「ここなら安心して通えそう」と感じてもらうことが目的です。特に初めてのクリニックに行くことに不安を感じやすい高齢者や、子連れで待合室の雰囲気を事前に知りたい子育て世帯にとって、クリニック紹介動画は非常に有効です。

クリニック紹介動画の構成案(3分):

時間

内容

撮影ポイント

0:00〜0:30

外観・アクセス・駐車場

患者目線で「着いたらどう見えるか」

0:30〜1:30

院長挨拶(簡潔版)

メッセージ動画から要約 or 別テイク

1:30〜2:15

待合室→診察室→検査室→設備

来院時の動線に沿って撮影

2:15〜2:45

スタッフ紹介・感染対策

笑顔のスタッフが映ると安心感UP

2:45〜3:00

診療時間・予約方法・CTA

テロップで大きく表示

撮影のコツは「患者の目線で歩く」ことです。カメラマンが患者になったつもりで、エントランスから受付へ向かい、待合室で腰を下ろし、診察室に呼ばれて入室するという一連の動線をそのまま撮影します。視聴者は映像を通じて「自分が実際に行ったらこうなるんだ」と疑似体験できるため、来院時のギャップが最小化されます。

内装完了から開院までの期間は短いため、撮影は事前にスケジュールを押さえておく必要があります。内装業者に「工事完了日」を確認し、完了翌日〜3日以内に撮影日を設定しておきましょう。家具や医療機器の搬入が終わった直後が最もきれいな状態で撮影できるベストタイミングです。

四国エリアの撮影ポイント:車での来院が多いため、駐車場の広さ・台数・入口の場所を丁寧に映すことが特に重要です。「駐車場○台完備」のテロップも効果的です。四国では道路から駐車場への入口がわかりにくいケースも多いため、国道や県道からの車での進入ルートをドライブレコーダー風のアングルで撮影しておくと親切です。


内覧会告知×動画戦略

内覧会の効果(データ)

内覧会はクリニック経営で数少ない「直接的」マーケティング手法です。患者が院長の顔を見て、院内の雰囲気を肌で感じ、スタッフと直接話すことができる唯一の機会です。その効果をデータで確認しましょう。

指標

目安・実績

来場目標(一般的)

100〜200名

成功事例の来場数

3日間300人(予約取得率20%)

過去最大規模の事例

2,500人来場

来場→来院の転換率

10〜20%

転換の計算例

200人来場×15%=開院初月30人の新患

内覧会の告知手段として従来はポスティング(チラシの投函)と新聞折込が主流でしたが、近年はSNSと動画を組み合わせた告知が効果を発揮しています。チラシは紙面に載せられる情報量に限界がありますが、チラシにQRコードを印刷して動画に誘導すれば、「院長の人柄」「院内の雰囲気」「内覧会の特典内容」をすべて伝えることが可能です。実際に、YouTubeによる動画告知はクリニックの内覧会集患において最も効果的な手段のひとつとして注目されています。


内覧会告知動画の作り方(15〜60秒)

構成案:

ステップ

時間

内容

① アテンション

0:00〜0:03

開院日+内覧会日時を大きくテロップ表示

② 院長挨拶

0:03〜0:18

顔出しで「ぜひ院内をご覧にいらしてください」

③ 院内チラ見せ

0:18〜0:33

完成した院内を短いカットで紹介

④ 特典紹介

0:33〜0:48

健康相談・血圧測定・キッズスペースなど

⑤ CTA

0:48〜0:60

地図+「ご予約不要、お気軽にお越しください」

冒頭3秒が最も重要です。SNSでは最初の数秒で視聴を続けるかどうかが決まるため、開院日と内覧会日時を大きなテロップで表示し、「新しいクリニックがオープンする」という事実をインパクトのある形で伝えてください。院長の顔出し挨拶も冒頭に近い位置に入れることで、「この人がこの街で新しくクリニックを開くんだ」という具体的なイメージが記憶に残ります。

④の特典紹介は、来場の動機づけとして非常に効果的です。健康相談コーナー(医師に直接相談できる)、血圧測定や骨密度チェックなどの簡易検査、子ども連れの方向けのキッズスペース案内などを具体的に紹介しましょう。内覧会は「病気のときに行く場所の見学」ではなく、「地域の健康イベント」として打ち出すと来場のハードルが下がります。

配信先と告知スケジュール:

タイミング

施策

内覧会2週間前

ポスティング開始(1〜2万枚、半径1〜1.5km)

内覧会2週間前

Instagram Reels・YouTube Shortsに告知動画投稿

内覧会1週間前

LINE公式で動画付きメッセージ配信

内覧会3日前

SNSでリマインド投稿

内覧会前日

ストーリーズでカウントダウン

チラシ×動画の連携:ポスティング用チラシにQRコードを印刷し、チラシ→動画視聴→プレサイト→LINE友だち追加の導線を設計しましょう。チラシ1〜2万枚の配布コストは3〜10万円程度です。QRコードの遷移先は、告知動画を掲載したプレサイトの内覧会特設ページが理想です。動画を視聴してもらった上でLINE公式の友だち追加を促し、開院後のリマインド配信につなげましょう。


内覧会ダイジェスト動画(1〜2分)

内覧会当日に撮影し、翌日〜1週間以内に編集・公開する「信頼の資産動画」です。この動画は開院後も長期にわたって使い続ける「社会的証明」の素材になります。

内覧会に来場しなかった地域住民にとって、ダイジェスト動画は「すでに多くの人がこのクリニックに足を運んでいる」という強力な信頼シグナルです。人間には「他の人が行っているなら安心だ」と感じる心理(社会的証明)があり、にぎわいのある内覧会の映像はその心理に直接訴えかけます。

撮影すべきシーン:

  • 来場者のにぎわい(遠景)

  • 院内見学の風景

  • 健康相談コーナーの様子

  • 院長・スタッフと来場者の会話シーン

注意事項:

  • 来場者の顔が映る場合は個人が特定できないよう配慮(遠景・ぼかし処理)

  • 撮影許可を事前に掲示または案内する

  • 受付に「本日の内覧会は記録用に撮影を行っております」と掲示しておく

公開先:

  • HP(トップページまたはアクセスページ)

  • Instagram / YouTube

  • GBP

内覧会当日の撮影担当は、できれば制作会社のカメラマンに依頼するのがベストです。スタッフは来場者対応で手が回らないことが多いため、撮影に集中できる専任の人間を確保してください。予算が限られる場合は、スタッフ1名をスマートフォンでの撮影専任に配置し、あらかじめ「撮るべきシーンリスト」を渡しておくと、編集に使える素材を効率的に収集できます。

効果:「すでに地域住民に受け入れられているクリニック」というソーシャルプルーフとして機能し、内覧会に来場しなかった層に対しても信頼感を醸成します。


Googleビジネスプロフィール(GBP)動画活用

そもそもGBPとは?

GBP(Googleビジネスプロフィール)とは、Googleマップや検索結果に表示されるクリニックの情報ページのことです。「高松市 内科」のように検索すると、検索結果の最上部に表示されるローカルパック(上位3施設)に入れるかどうかが、保険診療の集患を大きく左右します。

患者がスマートフォンで「近くの内科」と検索した場合、多くの人はGoogleマップに表示された上位3施設の中からクリニックを選びます。この3枠に入れるかどうかは、GBPの情報充実度、口コミの件数と評点、ユーザーの行動データ(電話タップやルート検索の回数)など複数の要因で決まります。動画を含むリッチコンテンツを定期的に投稿することは、これらのエンゲージメント指標を高める有効な施策です。

GBP活用の全体像

【開院前】          【開院日】           【開院後】
  ↓                   ↓                   ↓
「近日開業」で登録  →「開業済み」に切替  → 定期投稿で
写真10枚以上登録    紹介動画をアップ      MEO順位を強化

MEO(Map Engine Optimization=Googleマップでの検索順位を最適化する施策)の効果が本格的に出るまでには3〜6ヶ月かかります。開院してからGBPを登録したのでは、検索結果に安定して表示されるのは開院半年後になってしまいます。だからこそ、開院前からGBPを登録し、開院日には検索結果に表示される状態にしておくことが重要です。


開院前のGBP設定チェックリスト

#

設定項目

ポイント

1

クリニック名

患者が検索する名称で登録(「医療法人○○」ではなく「○○クリニック」)

2

住所

建物名・階数まで正確に

3

電話番号

開院前は転送設定にしておく

4

診療時間

曜日ごとの開始・終了時間+休診日

5

診療科目

メインカテゴリ+サブカテゴリを複数設定

6

院内写真

内装完了後に10枚以上登録(待合室・診察室・受付・外観)

7

ステータス

「近日開業」→開院日に「開業済み」に切替

クリニック名の登録は「患者がどう検索するか」を基準にしてください。たとえば正式名称が「医療法人社団○○会 □□内科クリニック」であっても、患者が検索するのは「□□内科クリニック」です。GBPのクリニック名にはこの検索される名称を登録し、正式な法人名は「ビジネスの説明」欄に記載します。

写真は「量」と「質」の両方が重要です。月10枚以上の写真を投稿している施設は、投稿していない施設と比較して表示回数が平均42%多いというデータがあります。外観、受付、待合室、診察室、検査室、主な医療機器、駐車場の写真を各2〜3枚ずつ撮影し、開院前に一括登録しておきましょう。


開院後のGBP動画投稿スケジュール

タイミング

投稿内容

動画の長さ

開院日

クリニック紹介動画(30秒カット版)

30秒

毎月2〜4本

季節の健康情報(例:「花粉症シーズン到来」)

15〜30秒

随時

新設備の紹介

15〜30秒

随時

院内イベント報告

15〜30秒

月1回

院長からの一言メッセージ

15〜30秒

GBPの動画投稿は「投稿」機能を使って行います。投稿にはテキスト、写真、動画を添付でき、最新の投稿はGBPプロフィール上で目立つ位置に表示されます。まだGBPに動画を投稿しているクリニックは少ないため、15〜30秒の短い動画でも投稿するだけで競合との視覚的な差別化につながります。

動画の内容は凝ったものである必要はありません。たとえば「インフルエンザの予防接種を開始しました。ご予約はお電話またはWebからどうぞ」という15秒のメッセージを院長が白衣姿で話すだけでも、テキストだけの投稿とは印象が全く異なります。


口コミ獲得の目標と施策

時期

口コミ件数の目標

効果

開院〜1ヶ月

5件以上

まず「口コミがある状態」にする

開院〜3ヶ月

20件以上

Googleマップでの表示が安定

開院〜6ヶ月

30件以上

競合との差別化が明確に

口コミゼロのクリニックと口コミ20件のクリニックでは、患者が受ける印象がまったく違います。Googleマップ上で口コミが少ない医院はそもそもクリックされにくく、ローカルパックに表示されても選ばれる確率が下がります。逆に口コミが10件を超えると表示が安定し始め、30件を超えると「このクリニックは地域に根づいている」という印象が強まり、選ばれる確率が大幅に上がります。

口コミ獲得の具体的な方法:

  • 会計時にQRコード付きカードを患者に手渡す

  • 「Googleで口コミをいただけると、クリニック運営の参考になります」と一言添える

  • 投稿された口コミにはポジティブ・ネガティブどちらにも必ず返信する

口コミの返信は院長自身が行うのが最も効果的です。返信内容を読んだ他の患者が「この先生は一人ひとりの声に丁寧に向き合っている」と感じ、新たな来院の動機になります。ネガティブな口コミに対しても感情的にならず、「ご不便をおかけし申し訳ございません。○○について改善いたします」と冷静に対応する姿勢が、かえって信頼感を高めます。


開業時の動画制作費用相場

動画種類別の費用と納期

動画種類

費用相場

納期目安

ティザー動画(15〜30秒)

10〜30万円

1〜2週間

院長メッセージ動画(1〜3分)

30〜80万円

2〜3週間

クリニック紹介動画(2〜5分)

40〜150万円

3〜6週間

内覧会告知動画(15〜60秒)

15〜40万円

1〜2週間

内覧会ダイジェスト(1〜2分)

10〜50万円

1〜2週間

GBPショート動画(15〜30秒)

5〜20万円/本

1週間

施術説明アニメーション(1〜3分)

40〜300万円

4〜8週間

費用に大きな幅があるのは、演出の複雑さや撮影体制によって工数が変わるためです。たとえば院長メッセージ動画であれば、カメラ1台・照明1灯・ピンマイクのシンプルな撮影であれば30万円台で収まりますが、2カメ撮影にドローン空撮を加え、プロのナレーションとBGMを入れると80万円近くになります。最初の開業時には過剰な演出よりも「院長の人柄がしっかり伝わるクオリティ」を優先し、開院後の運用段階で徐々にグレードを上げていくのが賢明です。


開業パッケージの費用例

複数の動画をまとめて発注し、撮影を1〜2日に集約することでコストを抑えられます。

パッケージ例:

セット内容

費用目安

ティザー+院長メッセージ+クリニック紹介+内覧会告知+GBPショート3本

120〜350万円

このパッケージの場合、撮影日を2日に設定し、1日目に院長メッセージとクリニック紹介を撮影、2日目に内覧会前日の準備風景とGBP用ショートを撮影するという流れが効率的です。撮影した素材を使い回すことで、個別に発注するよりも1本あたりの単価を下げることができます。ティザー動画は内装工事中に別途スマートフォンで撮影した素材を使うことも可能です。

費用を左右する主な要因:

  • 撮影日数(1日 or 2日)

  • アニメーション・図解の有無

  • ナレーション・BGMの有無

  • 出演者数(院長のみ or スタッフ含む)

  • 修正回数

参考:動画制作業界の平均発注額は81.5万円(中央値54万円)というデータがあります。開業パッケージで複数本をまとめて発注することで、1本あたりの単価を下げることが可能です。


制作フロー×開業スケジュール統合タイムライン

動画制作と開業準備のスケジュールを一体化して管理することが成功の鍵です。以下のタイムラインに沿って進めてください。

開業までの時期

開業準備タスク

動画・マーケティングタスク

6ヶ月前

診療圏分析、物件契約

ブランドコンセプト策定、制作会社選定

4〜5ヶ月前

内装設計、資金調達

動画企画・構成・絵コンテ確定

3ヶ月前

内装工事着工、採用開始

プレサイト公開、SNS開設、ティザー動画公開

2ヶ月前

内装工事中盤、機器発注

本サイト公開、院長メッセージ撮影、GBP登録

1〜1.5ヶ月前

内装完了、保健所申請

クリニック紹介動画撮影、内覧会告知動画制作

2週間前

スタッフ研修、機器搬入

内覧会告知SNS配信、リスティング広告開始

内覧会(1週間前)

リハーサル

内覧会当日撮影→ダイジェスト動画編集

開院日

開業

GBPを「開業済み」に切替・動画投稿

開院後1〜3ヶ月

経営安定化

口コミ獲得、GBPショート定期投稿、SNS運用

このタイムラインで最も見落とされがちなのが、「6ヶ月前」のフェーズです。多くの開業医はこの時期、物件の選定や融資の交渉に集中しており、マーケティングのことは頭の片隅にもありません。しかし、この段階でブランドコンセプトを固め、制作会社を選定しておくことで、3ヶ月前にプレサイトと動画を同時に公開できる体制が整います。

逆に、この段階を飛ばしてしまうと、開院直前になって慌てて制作会社を探すことになり、スケジュールが間に合わなかったり、十分な打ち合わせができないまま中途半端な動画ができあがってしまうリスクがあります。

また、開院後1〜3ヶ月のフェーズも重要です。事業計画上、開院半年は新規患者の獲得(集患)に重点を置き、集患と増患(リピート・紹介)の比率を6:4で運用するのが推奨されています。GBPへの動画投稿やSNS運用を継続することで、この新規獲得フェーズを最大限に活用してください。安定期に入る6ヶ月以降は口コミと紹介中心の増患にシフトし、マーケティング予算を段階的に縮小するのが理想的な流れです。

最重要メッセージ:「内装工事が終わったらホームページを作ろう」「開院したら動画も考えよう」では遅すぎます。動画の企画から納品まで3〜6週間のリードタイムが必要です。6ヶ月前の段階でマーケティングの全体スケジュールを策定してください。


医療広告ガイドライン×動画の注意点

医療機関の動画は「広告」に該当する場合があり、医療広告ガイドラインの規制を受けます。違反すると行政指導や是正命令の対象になるため、制作段階で必ずチェックしてください。2018年の改正でWebサイトも広告規制の対象に含まれ、SNS投稿やYouTube動画も規制範囲内となっています。

広告に該当する条件

動画が以下の2つの条件を両方満たす場合、広告規制の対象になります。

条件

内容

① 誘引性

患者の受診を誘引する意図がある

② 特定性

医師の氏名やクリニック名が特定できる

SNS投稿・YouTube動画・HP動画は、ほとんどの場合この2条件を満たします。つまり、クリニックの動画=ほぼすべて広告規制の対象と考えてください。

「SNSは広告ではないから規制対象外」と誤解されることがありますが、これは間違いです。医療広告ガイドラインには広告に該当する媒体の具体例として「SNSの投稿」が明示されていないものの、「SNSを対象外とする規定」も存在しません。誘引性と特定性の両方を満たす限り、InstagramのReelsもYouTubeの動画もすべて規制の対象になります。


6つの禁止事項と動画でのNG例

#

禁止事項

動画でのNG例

OK例

1

虚偽広告

「100%治療可能」のテロップ

具体的な治療法と効果の説明

2

誇大広告

「地域No.1の実績」のナレーション

「○○学会認定専門医が担当」

3

比較優良広告

「他院より痛みが少ない」

「麻酔を使用し痛みに配慮」

4

体験談

患者インタビューで「完治しました!」

限定解除要件を満たした上で掲載

5

ビフォーアフター

写真のみの掲載

治療内容・費用・リスク・問い合わせ先の4項目を明記

6

公序良俗違反

過度に不安を煽る演出

正確な情報に基づく冷静な説明

特に注意が必要なのは④体験談と⑤ビフォーアフターです。患者の声を紹介したい場合は「限定解除」の要件を満たす必要があり、治療内容、費用、リスク・副作用、問い合わせ先の4項目を動画のテロップまたは概要欄に明記しなければなりません。これらの表記が欠けていると、たとえ内容自体が事実であってもガイドライン違反となります。

また、「絶対に安全」「必ず効果が出る」「芸能人も通っている」「満足度100%」といった表現は、すべてNG表現に該当します。動画のナレーションやテロップだけでなく、サムネイル画像のテキストやSNS投稿文も規制対象であることを忘れないでください。


動画公開前チェックリスト

動画を公開する前に、以下の項目をすべて確認してください。

  •  サムネイル・タイトルに誇大表現がないか

  •  ナレーション原稿に禁止事項に該当する表現がないか

  •  テロップに「地域No.1」「絶対」「確実」等の表現がないか

  •  SNS投稿文にも禁止事項がないか(投稿文も規制対象)

  •  ビフォーアフターを使用する場合、4項目(治療内容・費用・リスク・問い合わせ先)を明記しているか

  •  制作会社が医療広告ガイドラインに精通しているかを事前確認

このチェックリストは動画を公開する前に毎回確認する運用フローに組み込んでください。開院後にGBPショートやSNS投稿を継続的に行う際にも、同じチェックリストを適用します。不安がある場合は、医療広告に詳しい弁護士や行政書士に事前確認を依頼することをおすすめします。


四国・瀬戸内エリア特化の地域戦略

エリアの競争環境

地域

特徴

香川県

診療所約820施設、人口10万人あたり83.8施設(全国平均以上)

岡山県

中四国の医療拠点、平成16〜26年の10年間で29施設増(増減率1.8%)

愛媛県

松山市中心に集中、高齢化率高

徳島県

人口当たり医師数が全国上位、診療所密度も高い

高知県

高齢化率全国トップクラス、内科・整形のニーズ大

四国・瀬戸内エリアは「地方だから競合が少ない」と思われがちですが、実際には人口当たりの診療所数や医師数は全国平均を上回る県が多く、決して楽観できる状況ではありません。特に香川県は人口当たりの診療所数が全国平均以上で、高松市を中心とした都市部では競合が密集しています。

しかし、このエリアにはひとつ大きなチャンスがあります。それは、動画を本格活用しているクリニックがまだ極めて少ないという点です。多くのクリニックがテキストと写真だけのHPで集患を行っている中、動画を活用するだけで視覚的・情報的に一歩先を行くことができます。


ローカルSEO×動画の具体的な施策

施策

具体的なやり方

動画タイトルに地域名

「【高松市】○○内科クリニック紹介」のように地域名を冒頭に

YouTube説明欄に住所

住所・診療時間・電話番号を記載しローカル検索シグナルを強化

GBP動画で3パック入り

「高松市 内科」で上位3枠に動画付きで表示される状態を目指す

地域キーワード例

「高松市 内科」「岡山 皮膚科」「松山 小児科」「徳島 整形外科」

YouTube動画のタイトルに地域名を入れることは、ローカルSEOにおいて非常に効果的です。Googleは動画のタイトル、説明文、タグから検索キーワードとの関連性を判断するため、「【高松市 内科】○○クリニックのご紹介」のように地域名+診療科目をタイトルの冒頭に入れることで、ローカル検索でヒットしやすくなります。

説明欄にはクリニックの正式名称、住所、電話番号、診療時間、HPのURLを必ず記載してください。これらの情報はGoogleがクリニックの所在地を認識するシグナルとなり、GBPとの紐づけを強化します。


四国ならではのコンテンツ戦略

ターゲット

有効な動画コンテンツ

演出のポイント

高齢者(内科・整形・眼科)

院長挨拶+施設紹介

テロップ大きめ、ゆっくり話す、安心感重視

子育て世帯(小児科)

キッズスペース+駐車場紹介

明るい色調、スタッフの笑顔、子連れの利便性

働き世代(皮膚科・心療内科)

診療時間+予約方法

「仕事帰りに通える」夜間診療をアピール

四国は全国でも高齢化率が特に高い地域です。高知県は全国トップクラスの高齢化率を記録しており、愛媛県や徳島県も同様の傾向にあります。高齢の患者をターゲットにする場合、動画の演出にはいくつかの配慮が必要です。テロップの文字サイズは通常より20〜30%大きく設定し、院長の話すスピードはゆっくりめに、BGMは控えめにして声が聞き取りやすい状態を保ちましょう。

一方で、香川県の高松市や岡山市の中心部には子育て世帯や若い働き世代も多く住んでいます。この層にはInstagram ReelsやYouTube Shortsを通じたショート動画が有効で、「仕事帰りに通えるクリニック」「Web予約で待ち時間ゼロ」といった利便性を前面に出した動画が響きます。

四国の先行者優位:このエリアで動画を本格活用しているクリニックはまだ少数派です。「地域名+診療科目」の検索で動画付きGBPが上位表示されるだけで大きな差別化になります。


活用できる補助金・助成金

動画制作は「販路開拓の広告宣伝費」として補助金を申請できる可能性があります。

補助金名

補助額

動画制作との関係

小規模事業者持続化補助金

最大50〜200万円

販路開拓(HP・動画制作含む)が対象。ただしウェブサイト関連費は補助金交付額の1/4が上限(通常枠の場合、最大12.5万円)

IT導入補助金

制度による

電子カルテ・予約システム導入と合わせてデジタルサイネージ等を申請できる可能性

キャリアアップ助成金

1人あたり最大80万円

動画制作とは直接対象外だが、スタッフ正社員化とセットで活用可能

小規模事業者持続化補助金は、個人事業主(開業医)も対象です。動画制作費を「広報費」として申請する場合はウェブサイト関連費の上限に縛られませんが、HP制作と動画制作を一括で発注する場合はウェブサイト関連費に分類される可能性があるため、事前に商工会議所に確認してください。なお、ウェブサイト関連費のみでの申請はできず、他の経費項目(機械装置費、展示会出展費など)と合わせて申請する必要があります。

申請のポイント:

  • 事業計画に動画活用による集患効果(目標新患数・売上見込み)を具体的な数値で明記する

  • 「動画制作=販路開拓の広告宣伝費」として経費計上する

  • ウェブサイト関連経費の上限に注意する

  • 開業前(創業予定者)でも「創業型」で申請可能(補助上限200万円)

補助金の活用は開業資金を圧縮する有効な手段ですが、採択から交付までに数ヶ月かかるため、開業スケジュールとの整合性を事前に確認してください。動画制作が先に必要な場合は自己資金で先行投資し、補助金の交付後に精算するという流れになることが一般的です。


FAQ(よくある質問)

Q1. 開業時に最初に作るべき動画は何ですか?

院長メッセージ動画(1〜3分)が最優先です。HP・GBP・SNSすべてに使え、「この先生なら安心」という信頼形成に最も直結します。費用は30〜80万円が目安です。口コミがゼロの新規開業クリニックにとって、院長の顔と声が見える動画は口コミの代わりとなる最初の信頼素材です。

Q2. 動画制作はいつから始めるべきですか?

開院6ヶ月前にブランドコンセプト策定・制作会社選定を開始し、3ヶ月前にティザー動画を公開するのが理想です。内装完了後すぐにクリニック紹介動画を撮影します。開業準備が忙しくなる前の早い段階で制作会社を決めておくことが、スムーズな進行の鍵です。

Q3. 内覧会の動画告知はどのプラットフォームが効果的ですか?

Instagram Reels+LINE公式の組み合わせが最も費用対効果が高いです。チラシにQRコードを印刷し、動画→プレサイト→LINE友だち追加の導線を設計してください。LINE公式に友だち追加してもらえれば、開院後もリマインド配信や健康情報の定期配信で継続的な接点を維持できます。

Q4. GBPに動画を投稿するとMEOに効果がありますか?

はい。動画投稿はGBPのエンゲージメント指標を高め、MEO順位改善に寄与します。月2〜4本の短尺動画(15〜30秒)を定期投稿するのがおすすめです。GBPに動画を投稿しているクリニックはまだ少ないため、投稿するだけで競合との差別化になります。

Q5. 院長が顔出しに抵抗がある場合は?

スライド+ナレーション、またはアニメーション動画でも効果はあります。ただし、顔出しありの方が来院前の安心感が大幅に高まるため、まずは院長メッセージ動画1本だけでも顔出しをおすすめします。「カメラの前で話すのが苦手」という場合は、インタビュー形式で質問に答える形にすると自然に話しやすくなります。

Q6. 医療広告ガイドラインで動画が規制対象になるのはどんな場合ですか?

「患者を誘引する意図」+「クリニック名が特定できる内容」の両方を満たせばすべて規制対象です。SNS投稿・YouTube動画・HP動画のいずれも該当します。6つの禁止事項(虚偽・誇大・比較優良・体験談・ビフォーアフター・公序良俗違反)を必ず確認してください。「SNSは広告ではないから大丈夫」という認識は危険です。

Q7. 開業パッケージ(複数動画セット)の費用目安は?

ティザー+院長メッセージ+クリニック紹介+内覧会告知+GBPショート3本のセットで、120〜350万円が目安です。撮影を1〜2日にまとめることでコストを抑えられます。個別に発注するよりもパッケージの方が1本あたりの単価が下がるため、まとめての発注をおすすめします。

Q8. 動画制作に使える補助金はありますか?

小規模事業者持続化補助金(最大50〜200万円)が有力です。「動画制作=販路開拓の広告宣伝費」として経費計上できます。ただしウェブサイト関連経費は補助金交付額の1/4が上限のため注意が必要です。開業前の「創業型」であれば補助上限が200万円に拡大されます。

Q9. 開院後はどのくらいの頻度で動画を投稿すべきですか?

GBPショートは月2〜4本、SNSは週1〜2本が理想です。最初の3〜6ヶ月は新規患者獲得に重点を置き、集患比率6:4(集患:増患)で運用してください。開院半年を過ぎたらリピートと紹介中心の増患にシフトし、マーケティング予算を段階的に縮小していくのが理想的な流れです。

Q10. 四国・地方のクリニックでも動画は効果がありますか?

地方こそ効果が高いです。四国エリアは動画活用クリニックがまだ少なく、「地域名+診療科目」の検索で動画付きGBPが上位表示されるだけで大きな差別化になります。先行者優位を取れる今が最適なタイミングです。都市部では多くのクリニックがすでに動画を活用しているため差別化が難しくなりつつありますが、四国・瀬戸内エリアではまだ「やるだけで勝てる」フェーズにあります。


まとめ

クリニックの開業は年間約8,000件にのぼる一方、医療機関の倒産は過去最多を更新しています。開業直後の「認知ゼロ」の壁を突破し、初月から安定した集患を実現するために、動画は最も効果的なツールのひとつです。

開業時の動画活用3つのポイント:

  • ①早く始める:6ヶ月前に企画開始、3ヶ月前にティザー公開、内装完了後すぐに紹介動画撮影

  • ②まず2本から:院長メッセージ+クリニック紹介の2本を最優先で制作する

  • ③GBPを活用する:開院前から登録し、開院日に動画投稿。月2〜4本のショート動画で定期更新

事業計画上、初月の患者数は目標の50%で見積もるのが現実的です。この初月の数字を少しでも引き上げるために、開業前から動画による認知活動を始めることが極めて重要です。内覧会の来場者200人×転換率15%で30人の新患を確保できれば、初月の経営は大きく安定します。

四国・瀬戸内エリアは、動画を本格活用しているクリニックがまだ少ない環境です。先行者優位を確保できる今こそ、開業準備と同時に動画施策をスタートしてください。


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株式会社Nokoでは、企画立案からキャスティング、撮影、編集、公開設計まで、動画制作を一貫して対応しています。

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