制作した動画の効果測定|再生回数だけじゃない!ROIを見える化する方法【テレビCM・YouTube・SNS・HP埋め込み別】【香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県向け】

コラム

2026/3/27

この記事で得られること

テレビCMからYouTube、Instagram、HP埋め込み、Googleビジネスプロフィール(GBP)まで、チャネルごとに「見るべき指標」「ベンチマーク数値」「ROIの算出方法」「改善の回し方」を図表付きで把握できます。

「動画を作ったけど、効果があったのか分からない」「再生回数が少ないから失敗だったのでは」——動画制作後にこうした声をよく耳にします。

実際、マーケターの92%が「動画のROI(投資対効果)はプラスだった」と回答しています(Zebracat 2025年調査)。その一方で、国内のSNS動画広告実施企業のうち33%が「ROIを測定していない」という調査結果も出ています(共同通信PRWire 2023年調査)。つまり、動画は効果が出やすい施策でありながら、その効果を正しく測れていない企業が3社に1社もあるということです。

四国・瀬戸内エリアの企業にとって、動画の配信先はYouTubeやInstagramだけではありません。地方局のテレビCMも有力な選択肢です。たとえば地方局のスポットCMなら10万円から出稿可能で、コア層(13〜49歳)の視聴率が他局より高いという強みがあります。ところがテレビCMの効果測定には根本的な課題があります。テレビ局の担当者はこう明言しています。「数値で出せるのが視聴率だけ。反応の数は常に不明です。ここはネット広告と比較した場合、明らかなオールドメディアの弱点ですね」——。

ただし、テレビCMの残存効果は約10週間にわたり、他メディアの2倍以上長く続くことが調査で分かっています(サイカ/フジテレビ TVCM DATA Analysis)。また、テレビCMの波及効果によって指名検索数が36〜42%押し上げられるというデータもあります。テレビCMは「測れない」のではなく、「測り方を知らない」だけなのです。

本記事では、テレビCMからネット動画まで全チャネルを横断し、再生回数以外に見るべき指標、ROI算出の具体的なフレームワーク、改善PDCAサイクルの回し方を、初心者にも分かる図表付きで徹底解説します。


再生回数だけでは動画の成果は分からない——「バニティメトリクス」の罠

動画を公開すると、まず目に入るのが再生回数です。1万回、10万回と数字が伸びると「成功した」と感じるかもしれません。しかし、再生回数は動画マーケティングにおいて「入口の指標」のひとつにすぎません。

マーケティングの世界では、見た目は良いけれど売上や問い合わせに直結しない数字のことをバニティメトリクス(虚栄の指標)と呼びます。再生回数はその代表格です。再生回数が1万回あっても、全員が3秒で離脱していたらメッセージは伝わっていません。問い合わせや来店がゼロであれば、ROIは赤字です。

同じことがテレビCMにも当てはまります。テレビCMの効果を測る代表的な指標であるGRP(延べ視聴率)も、あくまで「どれだけの量、届いたか」を示す数字であり、その結果として何人が来店したのか、何件の問い合わせにつながったのかは、GRPだけでは分かりません。

逆に、再生回数が500回しかなくても、そこから10件のコンバージョン(問い合わせ・予約・購入)が発生していれば、その動画は立派な「成功動画」です。

指標

再生回数1万回・CVゼロ

再生回数500回・CV10件

テレビCM GRP200・来店ゼロ

表面上の印象

成功に見える

失敗に見える

大量露出に見える

実際のROI

赤字

黒字

不明(測定未設定)

次のアクション

CTA導線の見直し

さらに露出を拡大

指名検索リフトで効果検証

この表を見れば分かるように、「再生回数が多い=成功」「再生回数が少ない=失敗」という単純な図式は成り立ちません。テレビCMも含めて、動画の効果は「成果につながった数字」で評価すべきです。では具体的にどの数字を見ればよいのか、次の章で体系的に整理します。


動画の効果測定で見るべき「4つのKPIピラミッド」

動画の効果測定で見るべき指標は、目的に応じて4つの階層に分かれます。ここでは「KPIピラミッド」として整理します。

【図解:KPIピラミッド】

         ▲
        / \
      ④ 成果(Conversion)
      ─────────────
     ③ 共感(Engagement)
     ───────────────
    ② 関心(Interest)
    ─────────────────
   ① 認知(Awareness)
   ───────────────────

ピラミッドの下から順に見ていきましょう。

第1階層:認知(Awareness)——どれだけの人に届いたか。YouTube・SNSではインプレッション(表示回数)やリーチ、テレビCMではGRP(延べ視聴率)が該当します。

第2階層:関心(Interest)——届いた人がどれだけ興味を持ったか。YouTubeでは視聴維持率やクリック率(CTR)、テレビCMでは指名検索リフト(CM放映後に自社名の検索が増えたか)が該当します。

第3階層:共感(Engagement)——興味を持った人がどれだけアクションしたか。いいね・コメント・保存・シェアなどのエンゲージメントと、その率(エンゲージメント率)で測ります。テレビCMには直接的なエンゲージメント指標がないため、この階層はネット動画特有の強みです。

第4階層:成果(Conversion)——最終的にどれだけの売上・問い合わせにつながったか。コンバージョン率(CVR)やROI(投資対効果)で測ります。

重要なのは、動画の目的によって見るべき階層が変わるという点です。ブランド認知が目的であれば第1〜2階層を重視し、売上・問い合わせの増加が目的であれば第3〜4階層を重視します。テレビCMは第1〜2階層が強く、第3〜4階層の直接計測が難しい。ネット動画は第1〜4階層すべてを計測可能。だからこそ、テレビとネットを組み合わせて測るのが正解です。

各階層で使うKPIの計算式を整理しておきます。

【認知】
GRP = CM1本ごとの視聴率を合計した数字
例:視聴率5%の番組で10本CM放送 → 50GRP
→ 香川・岡山エリア(約130万世帯)の場合、
  延べ約65万世帯に届いた計算(※同じ世帯の重複視聴を含む)

【関心】
CTR(%)= クリック数 ÷ インプレッション × 100

【共感】
エンゲージメント率(%)=(いいね+コメント+保存+シェア)÷ リーチ × 100

【成果】
CVR(%)= コンバージョン数 ÷ クリック数(or 視聴数)× 100
ROI(%)=(利益 − 投資額)÷ 投資額 × 100

【テレビCM編】視聴率だけじゃない!地方テレビCMの効果を"見える化"する方法

テレビCMの「効果測定の壁」

テレビCMの効果測定は、ネット広告と比較すると圧倒的に情報が少ないのが現実です。テレビ局が広告主に提供できるデータは「どんな人が何をどのくらい見ているか」程度であり、CM放映後に何件の問い合わせがあったか、何人が来店したかといった「反応の数」はテレビ局側では把握できません。

これは免許事業であるテレビ放送の構造的な制約です。ネット広告ではクリック数・CVR・ROAS(広告費用対効果)がリアルタイムで取得できるのに対し、テレビCMでは視聴率とGRPが測定できるのみ。この点はテレビ局の担当者自身も「明らかなオールドメディアの弱点」と認めています。

GRP(延べ視聴率)とは?——香川・岡山エリアで具体的に考える

テレビCMの効果測定でまず登場するのがGRPという指標ですが、初めて聞く方も多いと思いますので、香川・岡山エリアの実際の数字を使って解説します。

GRPは「Gross Rating Point」の略で、テレビCMがどれだけの量、届いたかを示す指標です。日本語では「延べ視聴率」と訳されます。

計算は、放送した全CMの視聴率を足し合わせるだけです。放送エリアを香川県と岡山県とすると、エリア人口は約290万人(香川約91万人+岡山約181万人)、世帯数は約130万世帯です。

条件

数字

放送エリア人口

約290万人

放送エリア世帯数

約130万世帯

CMを放送した番組の視聴率

5%

放送本数

10本

GRP

5% × 10本 = 50GRP

この「50GRP」が意味するのは、視聴率5%の番組で1本CMが流れるたびに、約130万世帯の5%にあたる約6.5万世帯がそのCMに接触するということです。これを10本放送すると、延べ約65万世帯分の接触になります。

ただし「延べ」という言葉がポイントです。同じ世帯が番組の中で2本、3本と繰り返しCMを見た場合、それぞれカウントされます。実際に何世帯が「1回以上CMを見たか」を知りたい場合は、リーチ(到達率)という別の指標で確認する必要があります。

一般的に、CMを視聴者に認知してもらうには500GRP程度が目安とされています(グロービス経営大学院)。上の例で言えば、視聴率5%の枠で100本放送する規模感です。

GRPの最大の注意点は、あくまで「どれだけ多くの人に届いたか(量)」を示すだけで、「その結果どれだけ来店・問い合わせにつながったか(成果)」は一切分からないことです。だからこそ、この後で解説する指名検索リフトや来店アンケートなどの手法を組み合わせて、テレビCMの成果を見える化することが重要になります。

なお、従来のGRPは世帯単位の視聴率で計算しますが、最近は個人単位の視聴率で計算するPRP(Personal Rating Point)も使われ始めています。考え方は同じですが、PRPのほうが「実際にCMを見た人数」に近い数字が出ます。

テレビCMの「隠れた効果」3つ——データで見る

GRPだけでは効果が見えにくいテレビCMですが、実はネット広告にはない独自の強みがデータで裏付けられています。

効果

内容

データ

残存効果

CM放映後も視聴者の記憶に残り、後日の行動に影響する

残存期間は約10週間。他メディアの2倍以上長い(サイカ調査)

波及効果

指名検索数・店頭販売率を間接的に押し上げる

指名検索数36〜42%増、店頭販売率67〜83%増(TVCM DATA Analysis)

クロスメディア効果

テレビCM+ネット動画の併用で相乗効果が生まれる

テレビCM併用で態度変容効果が平均230%向上(ビデオリサーチ クロスメディア推計)

特に注目すべきは残存効果です。テレビCMは放映直後だけでなく、約10週間にわたって視聴者の記憶に残り続けます。これは他のメディアと比較して2倍以上の長さです。つまり、CM放映週のデータだけで「効果がなかった」と判断するのは早計で、10週間のスパンで指名検索数やHP訪問数の推移を追跡する必要があります。

また、テレビCMとネット動画広告を併用した場合、態度変容効果(「印象に残る」「興味がわく」「購入したくなる」など)が平均230%向上するというデータも見逃せません。テレビCM単体で評価するのではなく、ネット動画との相乗効果として全体のROIを見ることが重要です。

テレビCMのROIを"見える化"する5つの手法

テレビ局から得られるデータは視聴率(GRP)だけですが、自社側で工夫すれば間接的にROIを見える化できます。以下の5つの手法は、いずれも低コストまたは無料で始められます。

#

手法

内容

ツール

コスト

1

指名検索リフト

CM放映前後の自社名・サービス名の検索数を比較

Googleサーチコンソール

無料

2

サイトセッション突合

CM放映時間帯のHP訪問数の変化をGA4で確認

GA4

無料

3

電話トラッキング

CM専用の電話番号を設置し、着信数を計測

CallConnect等

月数千円〜

4

クーポン/QRコード

CM内で限定クーポンや検索ワードを告知→利用数=CV

自社集計

実質無料

5

来店アンケート

「何を見て来ましたか?」のひとことヒアリング

紙 or タブレット

無料

最も手軽で効果が高いのが、手法1の指名検索リフトです。Googleサーチコンソールで自社名やサービス名のクリック数を日次で取得し、CM放映日の前後1週間を比較するだけで、テレビCMがどれだけ「検索行動」を生んだかが数字で分かります。

たとえば、放映前の日平均が10クリックだったのに対し、放映期間中に日平均25クリックに増加していれば、リフト率は150%です。テレビCMが認知だけでなく、視聴者のアクション(検索)につながったことが数値で確認できます。

手法4・5は非常にアナログですが、地方の中小企業にとっては最も実感しやすい効果測定です。CM内で「〇〇で検索」と誘導ワードを設計したり、来店時に「テレビを見て来ました」の声を拾うだけでも、テレビCMの「反応の数」をゼロから可視化できます。

テレビCMの出稿基本情報(四国エリア・西日本放送ベース)

効果測定の話をする前提として、四国エリアでのテレビCM出稿の基本情報を整理しておきます。

項目

内容

最低出稿額

10万円〜(スポットCM)

放送エリア

香川県・岡山県 ※局によりエリアは異なる

初回出稿時

業態考査あり(2週間〜3ヶ月)。履歴事項全部証明書・名刺・会社案内を提出

CM素材考査

絵コンテ段階+完成映像段階の2回。放送基準(民放連)に準拠

スポットCM

番組指定なし、時間帯指定、本数×期間で契約。初回におすすめ

タイムCM

特定番組のスポンサー、1クール(3ヶ月)〜。費用大・継続前提

パブリシティ枠

出稿額に応じて番組内PR枠がサービスで付帯される場合あり

初めてテレビCMを出稿する場合は、スポットCMが推奨されます。任意の金額(10万円〜)でスタートでき、さまざまな視聴者にリーチできる柔軟性があるためです。まずスポットCMで反響を確認し、効果が実証できればタイムCMへステップアップするという段階的な運用が現実的です。

注意すべきは考査の厳格さです。テレビは免許事業であり、放送内容には厳しい基準が適用されます。SNS広告でOKだった素材でもテレビではNGになるケースは珍しくありません。制作開始後に修正が入るとコスト増大につながるため、必ず絵コンテ段階でテレビ局の考査を受けてください。また、絵コンテで考査OKだったとしても、完成映像での再考査でNGが出る可能性もあります。


【YouTube編】見るべき指標・ベンチマーク・改善ポイント

YouTubeは、無料のYouTube Studioアナリティクスで詳細な効果測定が可能です。テレビCMとは対照的に、視聴者の行動データをほぼリアルタイムで取得できます。

YouTube Studioで確認できる主要指標

指標

意味

ベンチマーク目安

確認場所

インプレッション

サムネイルが表示された回数

チャンネル規模に依存

アナリティクス>概要

CTR(クリック率)

サムネ表示→再生に至った割合

平均4〜6%、良好7〜9%、優秀10%以上

アナリティクス>リーチ

視聴維持率

動画が平均何%の地点まで見られたか

平均35〜40%、目標40%以上

アナリティクス>エンゲージメント

平均視聴時間

1再生あたりの平均視聴秒数

動画の長さ×維持率

アナリティクス>エンゲージメント

チャンネル登録転換率

視聴者が登録に至った割合

1〜3%

アナリティクス>視聴者

外部トラフィック

HPやSNSからの流入数

アナリティクス>リーチ>トラフィックソース

最も重要なのはCTR(クリック率)と視聴維持率の2つです。

CTRが低い場合、動画の内容以前に「入口」であるサムネイルとタイトルに課題があります。10万回サムネイルが表示されてもCTRが2%なら2,000回しか再生されません。まずはサムネイルとタイトルのA/Bテスト(2種類作成して比較)で改善を図ります。

一方、CTRは高いのに視聴維持率が低い場合は、サムネイルの訴求と動画の内容にギャップがあるか、冒頭3秒で視聴者を引きつけられていない可能性があります。YouTube Studioの「視聴者維持率グラフ」を確認すると、離脱が集中しているポイントが一目瞭然です。

CTRも視聴維持率も高いのにコンバージョンにつながらない場合は、概要欄のリンク設計やエンドカード(動画終了時の誘導カード)の改善が必要です。動画内で明確なCTA(行動喚起)を入れているかも確認してください。

なお、YouTube Shortsは通常の動画と比較してCPM(1,000回表示あたりのコスト)が平均$4と約半額で、62%のブランドがShortsへの予算配分を増やしています(StoreGrowers 2025年調査)。テレビCMの15秒素材をショート動画にリサイズ配信するのも、費用対効果の高い手法です。


【SNS編(Instagram・TikTok・LINE)】見るべき指標・ベンチマーク・改善ポイント

SNS動画はプラットフォームごとにアルゴリズムや指標の重み付けが異なります。全部を同じ基準で評価するのではなく、プラットフォームごとのベンチマークと比較することが大切です。

プラットフォーム別KPIベンチマーク

指標

Instagram Reels

TikTok

LINE公式

エンゲージメント率

1〜5%(フォロワー規模で変動)

全業界平均2.63%

開封率60%前後

保存率

目安2〜3%以上

リーチ率

フォロワー比で減少傾向

フォロワー外リーチが多い

配信数に依存

再生完了率

目安50%以上

冒頭3秒の維持が最重要

プロフィール遷移率

1〜3%

0.5〜2%

リンククリック率

ストーリーズCTA 1〜3%

プロフィールリンク

リッチメニュー

Instagramでは保存率が特に重要な指標です。保存率が2〜3%以上あると、アルゴリズムが「価値の高いコンテンツ」と判断し、リーチが拡大しやすくなります。「後で見返したい」と思わせるコンテンツ設計がカギです。

TikTokでは冒頭3秒の維持率がアルゴリズム上の最重要指標です。冒頭でスクロールを止められるかどうかが、その後のリーチ拡大を左右します。TikTokアナリティクスの視聴維持率グラフで離脱ポイントを特定し、冒頭のフック(引きとなる要素)を改善していきます。

LINE公式アカウントは、動画を直接配信するよりも、動画のサムネイル付きリンクをリッチメッセージで配信し、YouTube・HPの動画ページに誘導する使い方が主流です。開封率は約60%と他のSNSより圧倒的に高いため、既存顧客や見込み客へのリーチ手段として有効です。

SNS動画→HP流入のトラッキング設定

SNSから自社HPへのリンクにUTMパラメータを付けることで、「どのSNSの・どの投稿から・何人がHPに来たか」をGA4で正確に追跡できます。設定方法は、リンクURLの末尾に以下のような文字列を追加するだけです。

https://www.example.com/?utm_source=instagram&utm_medium=reels&utm_campaign=clinic_video_202603

utm_sourceに「instagram」「tiktok」「line」などのプラットフォーム名を、utm_campaignに動画のタイトルや投稿日を入れておくと、GA4の「トラフィック獲得」レポートで、どの動画経由のアクセスがコンバージョンにつながったかが一目で分かります。LINE公式のリッチメニューリンクにもUTMを付与するのを忘れずに。


【HP埋め込み動画編】GA4で測る効果測定の設定と見方

自社HPに埋め込んだ動画の効果測定は、GA4(Googleアナリティクス4)を使えば無料で実現できます。HP埋め込み動画はCVR(コンバージョン率)を最大80%向上させるというデータもあり(Eyeview調査)、ページ滞在時間を1.5〜2倍に伸ばす効果も国内のクリニックHP実績で確認されています。

GA4で動画効果を測定する3ステップ

ステップ1:拡張計測機能をONにする。GA4の管理画面で「拡張計測機能」を有効にすると、YouTube埋め込み動画の再生開始(video_start)、進捗(video_progress:10%・25%・50%・75%到達時点)、再生完了(video_complete)が自動で計測されます。ただし、埋め込み時にYouTubeのURLパラメータにenablejsapi=1を追加する必要があります。

ステップ2:GTM(Googleタグマネージャー)でカスタムイベントを設定する。より詳細な計測(たとえば「動画を50%まで視聴した人が問い合わせフォームに到達した割合」など)が必要な場合は、GTMでカスタムイベントとトリガーを設定します。

ステップ3:キーイベント(旧コンバージョン)を設定する。動画視聴完了→問い合わせフォーム到達→送信完了という一連の導線を「キーイベント」として登録すると、動画がどれだけコンバージョンに貢献したかが数値で把握できます。

HP埋め込み動画で見るべき指標

指標

意味

確認方法

改善ポイント

動画再生開始率

ページ訪問者のうち再生した割合

GA4 video_start ÷ ページビュー

動画をファーストビュー(画面の最初に見える位置)に配置

動画完了率

再生開始者のうち最後まで視聴した割合

GA4 video_complete ÷ video_start

動画の尺と構成を改善。90秒以内なら72%が完了(Wistia調査)

平均エンゲージメント時間

動画ページの滞在時間

GA4 レポート

目標は動画なしページの1.5〜2倍

直帰率変化

動画設置前後の比較

GA4 レポート

スワイプ型LP+動画で32%低下の事例あり

CVR

動画ページからのコンバージョン率

GA4 キーイベント

LP動画でCVR最大80%向上のデータあり

ヒートマップツール(Microsoft Clarity等、無料)を併用すると、ページ訪問者が動画の再生ボタンまでスクロールしているかどうかを視覚的に確認できます。せっかく動画を設置しても、スクロールされずに離脱されていれば意味がありません。動画の配置場所の最適化はヒートマップ分析で行います。


【GBP動画編】Googleビジネスプロフィールの効果測定

Googleビジネスプロフィール(GBP)に動画を投稿することで、ローカル検索(Googleマップ検索)での表示順位やエンゲージメントを向上させるMEO効果が期待できます。月に10枚以上の写真・動画を投稿しているビジネスは、投稿していないビジネスと比較して表示回数が平均42%高いというデータもあります。

GBPパフォーマンスで見るべき指標

指標

意味

目標目安

検索表示回数

GBPがGoogle検索/マップで表示された回数

月次10%増を目標

電話タップ数

GBPから直接電話した回数

業種による。来店型ビジネスでは最重要指標のひとつ

ルート検索数

店舗への経路検索が行われた回数

来店型ビジネスでは電話と並ぶ最重要指標

ウェブサイトクリック数

GBPからHPへの遷移回数

UTMパラメータで追跡可能

写真・動画閲覧数

投稿コンテンツの閲覧回数

月10枚以上投稿で表示回数42%増

GBP経由のHP遷移にもUTMパラメータを設定しておくと、GA4でGBP経由のコンバージョンを追跡できます。動画投稿日をExcelやスプレッドシートに記録し、GBPパフォーマンスの数値と突き合わせることで、「動画を投稿した週は電話タップ数が20%増加した」といった相関分析が可能になります。


全チャネル横断——ROI算出フレームワーク

ここまで各チャネルの効果測定方法を見てきましたが、最終的に経営判断で必要なのは「その動画投資はいくらの利益を生んだのか」というROI(投資対効果)です。

ROI計算式

動画ROI(%)=(動画経由の利益 − 動画制作・運用費)÷ 動画制作・運用費 × 100

たとえば、動画制作に50万円を投じ、その動画経由で6ヶ月間に150万円の利益が生まれた場合、ROIは(150万−50万)÷50万×100=200%です。投資額の3倍のリターンが得られたことになります。

チャネル別ROIシミュレーション

四国エリアの中小企業を想定した具体的なシミュレーションを示します。

項目

テレビCM(スポット)

HP埋め込み

YouTube

GBP

投資額

50万円(制作30万+放映20万)

50万円

30万円

10万円

測定手法

指名検索リフト+来店アンケート

GA4 CVトラッキング

UTM+GA4

GBPパフォーマンス

推定月間追加CV

10件(アンケートベース)

5件

3件

2件

顧客単価

3万円

5万円

5万円

3万円

6ヶ月利益

180万円

150万円

90万円

36万円

ROI

260%

200%

200%

260%

このシミュレーションはあくまで一例ですが、テレビCMもネット動画も、適切に効果測定とPDCAを回せばROI200%以上は十分に現実的な数字です。特に四国エリアのように商圏が限定される地域では、テレビCMのリーチ効率が良く、少数のコンバージョンでもROIが高くなりやすい傾向があります。

テレビCM×ネット動画のクロスメディアROI

テレビCM単独のROIだけでなく、ネット動画との併用による相乗効果を含めてROIを評価することが重要です。ビデオリサーチのクロスメディア推計では、テレビCMとネット動画広告を併用した場合、態度変容効果が平均230%向上するというデータが出ています。

同じ動画素材をテレビCM用15秒、YouTube用60秒フル版、Reels用縦型30秒に編集し直せば、制作費を共有しながら複数チャネルに展開できます。ただし、逆方向の流用(SNS広告用素材→テレビCM)は放送基準の考査が必要で、NGになるケースもあるため、必ず絵コンテ段階でテレビ局に確認してください。

ROI算出が難しい場合の代替指標

ブランド認知が目的の場合や、直接的なコンバージョンが測定しにくいケースでは、以下の代替指標でROIを間接的に評価できます。

CPV(視聴単価)は、動画1回視聴あたりにかかったコストです。制作費と配信費の合計を視聴回数で割って算出します。CPR(リーチ単価)は、1人にリーチするのにかかったコストです。また、GA4のアシストコンバージョンレポートを活用すると、動画を視聴したユーザーが別の経路で後日コンバージョンに至ったケースも含めて評価できます。テレビCMの場合は、GRPと指名検索リフト率の組み合わせで評価するのが現実的です。

ROIの目安としては、M&Aなどで事業を投資対象として評価する際に10〜20%が基準とされますが、動画マーケティングでは100〜300%を目標設定するケースが多くなっています。


効果測定に使える無料&有料ツール一覧

効果測定と聞くと高額なツールが必要に思えるかもしれませんが、基本的な測定は無料ツールだけで十分にカバーできます。

ツール

対象チャネル

費用

主な計測項目

YouTube Studio

YouTube

無料

維持率・CTR・トラフィックソース・収益

Instagram インサイト

Instagram

無料(ビジネスアカウント)

リーチ・保存数・プロフィール遷移

TikTok アナリティクス

TikTok

無料

維持率グラフ・フォロワー転換率

GA4

HP埋め込み・全体

無料

動画再生イベント・CV・滞在時間

Googleサーチコンソール

テレビCM間接効果

無料

指名検索数・クリック数推移

GTM

HP埋め込み

無料

カスタムイベント設定

GBP パフォーマンス

GBP

無料

表示回数・電話タップ・ルート検索

Looker Studio

全チャネル統合

無料

ダッシュボード作成・自動レポート

Kamui Tracker

YouTube

有料

競合分析・トレンド分析

SINIS

Instagram

無料〜有料

長期データ分析・競合比較

特に、GoogleサーチコンソールはテレビCMの間接効果を測定するうえで欠かせないツールです。テレビ局からは得られない「指名検索数の変化」を日次で追跡できるため、テレビCMの効果測定における最大の弱点を補完できます。

Looker Studioは、GA4・YouTube Studio・GBP・サーチコンソールのデータを一元化してダッシュボードを自動生成できる無料ツールです。月次レポートを手作業で作成する手間を大幅に削減できます。


数字を改善につなげる「動画PDCAサイクル」の回し方

効果測定は「数字を見て終わり」では意味がありません。計測した数字を改善アクションにつなげ、継続的に動画のパフォーマンスを向上させるPDCAサイクルを回すことが重要です。

4ステップのPDCA

Plan(計画):動画の目的に応じてKPIを1〜2個に絞って設定します。「全部見よう」とすると何も改善できなくなるため、優先順位をつけることが大切です。たとえば、認知目的ならインプレッション数と指名検索リフト、売上目的ならCVRとROIに絞ります。

Do(実行):動画を公開し、UTMパラメータ付きのリンクを各チャネルに配布します。テレビCMの場合は放映日・時間帯・番組名をスプレッドシートに記録しておきます。

Check(確認):公開後1週間は毎日KPIを確認し、その後は週1回のペースでチェックします。テレビCMの場合は残存効果を考慮して10週間は追跡を続けます。

Act(改善):KPIが目標に達しない場合、以下の改善マトリクスに沿って原因を特定し、具体的な改善施策を実行します。

チャネル別改善マトリクス

チャネル

課題

原因仮説

改善施策

検証方法

YouTube

CTRが3%以下

サムネイル/タイトルが弱い

サムネイル2種でA/Bテスト

1週間後のCTR比較

YouTube

維持率が30%以下

冒頭で離脱されている

冒頭3秒にフック(問いかけ・結論提示)を追加

維持率グラフで確認

Instagram

エンゲージメント率1%以下

CTA不足・共感が薄い

質問投げかけ・保存促進テロップを追加

2週間後の率比較

HP

CV数がゼロ

動画→CTAの動線が断絶

概要欄リンク・エンドカード・LP導線を最適化

GA4のキーイベント

GBP

表示回数が横ばい

投稿頻度が不足

週1〜2本のショート動画を追加投稿

インサイト月次比較

テレビCM

指名検索リフトがない

認知は取れたがHP誘導が弱い

CM内にURL/QRコード/検索ワードを追加

サーチコンソール

テレビCM

来店・問い合わせ数が不明

効果測定の仕組みが未設定

専用電話番号・来店アンケートを導入

月次集計

テレビCM×ネット動画の改善ループ

テレビCMとネット動画を併用している場合、改善ループは以下の流れで回します。

まず、テレビCMを放映すると指名検索が増加します。その検索の受け皿として、YouTube動画やHP埋め込み動画で詳細な情報を提供します。HP上ではGA4でコンバージョンを計測し、どのチャネル経由のユーザーが成約に至ったかを分析します。この分析結果を次クールのCMクリエイティブや放映枠の改善にフィードバックする——このサイクルを四半期ごとに回していきます。

また、テレビCMの15秒素材をYouTube ShortsやInstagram Reelsにリサイズして配信すると、ネット側ではCTR・維持率・CVRなどの詳細データが取得できます。テレビでは直接取れない「クリエイティブの良し悪し」を、ネット動画のデータで間接的に検証することが可能です。


テレビCM×ネット動画の「クロスメディア戦略」——四国エリアでの最適な組み合わせ

四国エリアの最大の強みは、地方局のスポットCMが10万円〜と低コストで始められる点です。東京のキー局では15秒CM1回の放映費だけで75万円以上かかることを考えると、参入障壁は圧倒的に低いと言えます。

RNC西日本放送は特にコア層(13〜49歳の男女)からの視聴率が他局と比較して高く、商品購入意欲が高い層へのリーチに優れています。また、出稿額に応じて番組内のパブリシティ枠(PR枠)がサービスで付帯される場合があるため、CM放映とは別の形で追加の露出を得られる可能性もあります。

クロスメディア戦略の設計としては、テレビCMで認知と信頼を獲得し、その後の指名検索やSNS経由でYouTubeやHP動画に流入させ、詳細理解と比較検討を経てコンバージョンに至るという段階的な導線が効果的です。

テレビCM(認知・信頼の獲得)

  ↓ 視聴者が「〇〇で検索」

YouTube / HP動画(詳細理解・比較検討)

  ↓ UTMパラメータで計測

LP / 問い合わせフォーム(コンバージョン)

  ↓ GA4でキーイベント計測

来店・契約(ROI算出)

テレビCM内では「〇〇で検索してください」という検索ワード誘導の設計が極めて重要です。これがないと、テレビCMで認知を取っても検索行動につながらず、指名検索リフトの測定もできなくなります。

動画素材の効率的な運用としては、1回の撮影素材から「テレビCM用15秒」「YouTube用60秒フル版」「Instagram Reels用縦型30秒」の3パターンを編集し分けることで、制作費を1/3に圧縮しながら全チャネルに展開できます。ただし、テレビCM素材は放送基準に準拠する必要があるため、ネット用素材をそのままテレビに転用する場合は必ず事前に局の考査を受けてください。


四国・瀬戸内エリアの効果測定で押さえるべき地域特性

四国・瀬戸内エリアで動画の効果測定を行う際には、いくつかの地域特性を考慮する必要があります。

まず、四国エリアの動画マーケティング活用率は都市部と比較して低い状態にあります。裏を返せば、動画を積極的に活用している競合が少ないため、先行者優位を取りやすい環境です。YouTubeやGBPに動画を投稿するだけで、競合との差別化につながる可能性があります。

商圏が市町村単位と狭いことも大きな特徴です。商圏が狭いということは、リーチすべき人数が限られる代わりに、テレビCMのリーチ効率が高く、ネット動画でも地域キーワード(例:「高松 内科」「倉敷 税理士」)の競合が少ないため、少ない投資で上位表示を獲得しやすくなります。結果として、少数のコンバージョンでもROIが高くなりやすい傾向があります。

高齢化率が全国平均より高い四国では、テレビの視聴率が依然として高い点も見逃せません。テレビCMの費用対効果が都市部より相対的に高くなりやすく、特に60代以上をターゲットとする業種(クリニック、介護、葬祭、不動産など)ではテレビCMの効果が期待できます。

効果測定の面では、Googleサーチコンソールで自社名やサービス名の指名検索数を月次で追跡することを強くおすすめします。テレビCMとネット動画の間接効果を可視化する最も確実な方法であり、四国エリアのように検索ボリュームが小さい地域では、わずかな変化でも相対的なインパクトが大きく、効果の判定がしやすいのです。


効果測定テンプレート——月次レポートシートの作り方

効果測定を継続的に行うためには、毎月同じフォーマットでデータを記録し、前月比や前年比で推移を追跡できる仕組みが必要です。GoogleスプレッドシートやExcelで、以下の項目を含む月次レポートシートを作成することをおすすめします。

チャネル横断テンプレート項目

項目

テレビCM

YouTube

Instagram

HP埋め込み

GBP

露出量

GRP

インプレッション

リーチ

ページビュー

検索表示回数

関心

指名検索リフト

CTR・維持率

再生完了率

再生開始率

共感

いいね・コメント

エンゲージメント率・保存率

口コミ数

成果

電話・来店アンケート

UTM経由CV

UTM経由CV

GA4 CV

電話・ルート検索

ROI

○(推定)

テレビCMについては、放映日・時間帯・番組名・GRP・その週の指名検索数を1行ずつ記録する「CM放映ログ」を別シートで管理すると、放映と検索リフトの相関が追いやすくなります。

Looker Studioを活用すれば、GA4・YouTube Studio・GBP・Googleサーチコンソールのデータを自動でダッシュボードに集約できます。初期設定に数時間かかりますが、一度構築すれば月次レポート作成の手間がほぼゼロになります。Looker Studio自体は完全無料で利用可能です。


よくある失敗パターン6選と対策

効果測定でありがちな失敗パターンと、その対策を整理します。

#

失敗パターン

なぜ起こるか

対策

1

再生回数やGRPだけ見て判断する

他の指標を知らない

4KPIピラミッドで多角的に評価

2

GA4のコンバージョン設定をしていない

制作会社任せで自社の計測環境が未整備

動画公開前にGTM+キーイベント設定を完了

3

UTMパラメータを付けていない

流入経路が「不明」になり分析不能

全チャネルの全リンクにUTMを付与

4

テレビCMの効果測定を「測れないもの」と放置する

視聴率以外の測定手法を知らない

指名検索リフト+来店アンケートで見える化

5

動画を1本だけ作って放置する

PDCAを回す体制がない

月次レビュー+改善サイクルを習慣化

6

テレビCMとネット動画を別々に評価する

クロスメディアの相乗効果を見逃す

チャネル横断レポートで統合分析

特に失敗パターン4は、地方企業に非常に多いケースです。テレビCMは「視聴率しか数字が出ない」ことは事実ですが、Googleサーチコンソールや来店アンケートを組み合わせれば、無料で間接的なROI測定が可能です。「測れない」のではなく「測る仕組みを作っていないだけ」であることがほとんどです。


FAQ

Q1. 再生回数が少ない動画は失敗ですか?

いいえ。再生回数が500回でもコンバージョンが10件あればROIは黒字です。再生回数より「CV数×顧客単価」で投資対効果を判断してください。再生回数は「入口の指標」のひとつにすぎず、動画の成功・失敗は成果指標で評価するのが正しいアプローチです。

Q2. 最低限見るべき指標は何ですか?

まずは「視聴維持率」「CTR(クリック率)」「エンゲージメント率」「コンバージョン数」の4つです。この4指標で動画の質(維持率)、入口の魅力(CTR)、共感度(エンゲージメント率)、最終成果(CV)をカバーできます。全部を一度に完璧に計測しようとするより、まずこの4つの数字を毎月追跡するところから始めてください。

Q3. テレビCMの効果は本当に測れますか?

テレビ局から得られるのは視聴率(GRP)のみです。しかし、Googleサーチコンソールで「指名検索数のリフト」を追跡し、来店時のアンケートや専用電話番号を組み合わせれば、間接的にROIを見える化できます。テレビCMは「測れない」のではなく、「自社側で測る仕組みを作る」ことが必要です。

Q4. テレビCMとYouTube広告、どちらを先にやるべき?

四国エリアではスポットCMが10万円〜と低コストで始められるため、まずテレビCMで認知を取り、YouTube/HP動画で「受け皿」を作って詳細理解→CVにつなげるのが効果的です。ネット動画だけで始める場合はYouTubeのSEO効果が出るまで3〜6ヶ月かかる点を考慮してください。予算に余裕がなければ、HP埋め込み動画とGBP動画から始めるのも一つの手です。

Q5. テレビCMの素材をSNSに流用できますか?

テレビCM素材→ネット広告への流用は、権利処理が済んでいれば可能な場合が多いです。逆に、SNS広告用に作った素材→テレビCMへの転用は、放送基準(民放連)に基づく考査が必要で、OKだった素材がNGになるケースもあります。必ず絵コンテ段階でテレビ局に確認してください。出演者のWeb動画用契約とテレビCM用契約が異なる場合は、追加の出演料(二次利用料)が発生する点にも注意が必要です。

Q6. GA4の動画計測設定は難しいですか?

YouTube埋め込み動画なら「拡張計測機能」をONにするだけで、再生開始・進捗・完了イベントが自動取得されます。特別なプログラミング知識は不要です。より詳細に計測したい場合はGTM(Googleタグマネージャー)でカスタムイベントを設定しますが、設定手順はGoogleの公式ドキュメントに詳しく記載されています。

Q7. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?

チャネルにより異なります。テレビCMは放映直後〜残存効果約10週間。YouTube SEOは検索結果に動画が定着するまで3〜6ヶ月。SNS広告は即日〜1週間。HP埋め込み動画はGA4で即日計測可能です。テレビCMの効果を1週間だけ見て「効果なし」と判断するのは早計で、10週間は指名検索数の推移を追い続けてください。

Q8. GBP動画の効果はどう測りますか?

Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」画面で、検索表示回数・電話タップ数・ルート検索数・ウェブサイトクリック数を月次で比較します。動画投稿日を記録し、投稿前後の数値変化を追うのがポイントです。GBP→HPリンクにUTMパラメータを設定しておけば、GA4でGBP経由のコンバージョンも追跡可能です。

Q9. YouTubeのクリック率(CTR)の平均はどのくらい?

一般的なチャンネルで4〜6%が平均です。7%以上なら良好、10%以上なら非常に優秀とされています。CTRが3%以下の場合はサムネイルとタイトルの改善が最優先課題です。サムネイルのA/Bテスト(2種類を作成して切り替え、1週間後のCTRを比較)で改善を図りましょう。

Q10. 動画のA/Bテストはどうやりますか?

YouTubeの場合、サムネイル2種を作成し、公開後60分ごとに切り替えて1週間後のCTRを比較するのが簡易的な方法です。YouTube公式のA/Bテスト機能が利用可能なチャンネルではそちらを活用してください。Instagram Reelsの場合は、同じ内容で異なるフック(冒頭テキスト)のバージョンを別日に投稿し、保存率やエンゲージメント率を比較します。

Q11. テレビCM出稿で特に注意すべき点は?

3点あります。
まず、初めてそのテレビ局でCMを出稿する場合は業態考査に2週間〜3ヶ月かかります。
次に、CM内容の考査は絵コンテ段階と完成映像段階の2回行われ、絵コンテでOKでも完成映像でNGになる可能性があります。
最後に、SNS広告で問題なかった表現でもテレビの放送基準ではNGになるケースがあります。放送開始までには相応の時間がかかりますので、早めの準備をおすすめします。

Q12. 地方でも動画のROIは出ますか?

むしろ地方のほうが出やすいです。商圏が狭いぶん、テレビCMのリーチ効率が良く、ネット動画でも地域キーワードの競合が少ないため、少数のコンバージョンでもROIが高くなる傾向があります。たとえば顧客単価5万円の業種で月3件のCVが増えれば、年間180万円の売上増。動画制作費が50万円ならROIは260%です。


まとめ

動画の効果は「再生回数」だけでは測れません。テレビCMの「GRP」も同様です。どちらも「どれだけ届いたか」を示す入口の指標にすぎず、本当に重要なのは「その結果、何件の問い合わせ・来店・購入につながったか」という成果の数字です。

本記事で解説した内容を3つに集約すると、第一に、KPIピラミッドの4階層(認知→関心→共感→成果)で動画を多角的に評価すること。第二に、テレビCMの「測れない」を指名検索リフト・来店アンケート・専用電話番号で見える化すること。第三に、テレビCMとネット動画をクロスメディアで連携させ、態度変容効果230%の相乗効果を活かすこと。

四国・瀬戸内エリアは、テレビCMの出稿コストが低く(スポットCM 10万円〜)、ネット動画の地域競合が少なく、商圏が限られるからこそ少数のCVでROIが高くなりやすい——動画マーケティングのROIを出すには、実は非常に恵まれた環境です。

まずは今月、Googleサーチコンソールで自社名の指名検索数を確認するところから始めてみてください。現状の数字を把握することが、すべての効果測定の第一歩です。


「動画を作ったけど効果が分からない」「テレビCMを出したけど反応が見えない」——そんなお悩みを解消します。テレビCM×ネット動画のクロスメディア効果測定診断と改善提案を行っています。四国・瀬戸内エリアへの出張対応も可能ですので、お気軽にご相談ください。

株式会社Nokoでは、企画立案からキャスティング、撮影、編集、公開設計まで、動画制作を一貫して対応しています。

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