コラム
2026/4/6

経済産業省の令和6年度調査によると、2024年の日本国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円(前年比5.1%増)に達し、物販系ECだけでも15兆2,194億円を記録しています。EC化率は9.78%と年々上昇を続けるなか、商品の動画を視聴したユーザーの購入率は未視聴者の1.81倍という調査データも報告されています。もはやECにおける動画活用は「やったほうがいい施策」ではなく「やらなければ取り残される必須施策」です。
一方、香川県をはじめとする四国エリアや岡山県のEC事業者のなかには、「動画が大事なのはわかっているが、何から始めればいいかわからない」「撮影・編集のリソースがなく手が回らない」という声が少なくありません。本記事では、Amazon・楽天市場・自社ECサイトで売上を伸ばすための動画の種類、作り方の構成案、SNSでの活用法、そしてプロに任せた場合の費用相場まで、EC事業者が今日から動ける情報を網羅的にお伝えします。
国内BtoC-EC市場は26.1兆円規模にまで成長しました。しかし市場の拡大は、同時に競合の増加を意味します。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングに加え、2025年6月にはTikTok Shopが日本で正式ローンチし、ショート動画から直接購入できる導線が整いました。楽天市場も2025年10月から「パーソナライズドフィード機能」を導入し、アプリ内で出店者が縦型動画を投稿できる仕組みが動き始めています。
こうした変化のなかで共通しているのは、「動画を持っている商品が優先的に露出される」というプラットフォーム側の方針です。写真とテキストだけの商品ページは、表示順位でもユーザーの滞在時間でも不利になりつつあります。
ECサイトにおける動画の効果については、複数の調査で数値が示されています。
商品動画を視聴したユーザーのコンバージョン率(購入率)は、未視聴者と比較して1.81倍高い。 ――Robertson(2013)の調査より
AmazonのプレミアムA+コンテンツに動画を導入した場合、CVR(購入率)が最大20%向上する。 ――Amazon公式データ
写真では伝わらない「質感」「サイズ感」「使用シーン」を動画で補完することで、購入前の不安が解消され、購入率が上がるという構造です。とくに食品・化粧品・アパレル・家具・日用品など、実物を手に取りたい商品カテゴリほど動画の効果は大きくなります。
香川県は法人の小売業事業所数がこの30年間で13.3%減少しており、全国でもワースト2位の水準です(ECzine、経済産業省調査をもとにした分析)。実店舗の縮小が進む一方で、EC化率は全国平均にまだ追いついていません。裏を返せば、今このタイミングで動画を活用したEC強化に取り組めば、地域内の競合に対して大きなアドバンテージを得られるということです。
四国・岡山には食品(讃岐うどん、柑橘類、海産物)、伝統工芸品、地場産業の製品など、ストーリーで差別化できる商材が豊富にあります。こうした商材は、スペック比較で選ばれる商品と違い、「動画で見せることで初めて魅力が伝わる」という特性を持っています。
EC事業者が作るべき動画は多岐にわたりますが、すべてを同時に着手する必要はありません。以下の優先度マトリクスを参考に、まず効果が出やすい動画から取り組んでいきましょう。
動画の種類 | 用途 | 掲載先 | 優先度 |
|---|---|---|---|
商品紹介動画(30〜60秒) | 商品ページのCVR向上 | Amazon・楽天・自社EC | 最優先 |
使い方・ハウツー動画(60〜120秒) | 購入前の不安解消・SEO対策 | YouTube・自社EC | 最優先 |
ショート動画(15〜30秒) | SNS集客・認知拡大 | TikTok・Instagram Reels・楽天フィード | 高 |
ブランドストーリー動画(60〜90秒) | 世界観の訴求・自社ECのファン化 | 自社EC・YouTube・Instagram | 高 |
お客様の声・レビュー動画(30〜60秒) | 信頼獲得・CVR向上 | 自社EC・YouTube・SNS | 中 |
ライブコマース | リアルタイム販売・双方向コミュニケーション | Instagram・TikTok Shop | 中 |
工場・産地紹介動画(60〜120秒) | 安心感・ブランディング | YouTube・自社EC | 中 |
最優先で取り組むべきは、商品紹介動画と使い方動画の2種類です。これらは「すでにある商品ページ」に組み込むことで即座にCVR改善につながるため、投資対効果が最も高い動画です。次にショート動画とブランドストーリー動画で新規集客を広げ、さらにレビュー動画やライブコマースで信頼性と購買体験を強化していくのが理想的な流れです。
商品紹介動画はEC動画の基本であり、もっとも売上に直結する動画です。Amazon・楽天・自社ECの商品ページに設置し、購入率を高めるための構成案と演出ポイントを解説します。
パート | 時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
フック | 0〜5秒 | 商品のもっとも魅力的なシーン、または「こんな悩みありませんか?」という問いかけ |
商品の全体像 | 5〜15秒 | 商品の外観・パッケージを複数アングルから見せる |
特徴・強み | 15〜35秒 | 3つ以内に絞った訴求ポイントをテロップ付きで紹介 |
使用シーン | 35〜50秒 | 実際の利用場面を見せる(食品なら調理→盛り付け→食べるシーン) |
クロージング | 50〜60秒 | ブランドロゴ、価格、購入の後押しとなるひと言 |
商品紹介動画で最も重要なのは冒頭5秒です。ECモールのユーザーは複数の商品ページを比較しているため、最初の数秒で「この動画には見る価値がある」と感じさせなければ離脱されます。冒頭に最も映える使用シーン(食品なら湯気が立つ調理シーン、化粧品なら肌につけた瞬間のテクスチャー)を持ってくることで、視聴を継続してもらえます。
訴求ポイントは「3つ以内」に絞ることも重要です。商品の特徴を全部伝えたくなりますが、情報が多すぎると何も記憶に残りません。「この商品を選ぶ理由」のトップ3だけをテロップとナレーションで明確に伝えましょう。
音声がオフの状態で視聴されることも多いため、テロップは必須です。ただし文字を詰め込みすぎるとスマートフォンの小さな画面では読めなくなるため、1画面あたり15〜20文字程度に収めるのが適切です。
Amazonでは商品動画のガイドラインとして、価格表記や「今だけ」「限定」といった時限的な表現の使用が制限されています。楽天市場にもサムネイルや動画に関する独自のルールがあるため、プラットフォームごとのガイドラインを事前に確認しておく必要があります。プロの制作会社であれば、各プラットフォームの規定を把握したうえで制作してくれるため、差し戻しや修正の手間を避けられます。
使い方動画は「この商品を買ったらどう使えるのか」を具体的に見せることで、購入前の不安を解消する動画です。とくに使い方がわかりにくい商品、複数の活用法がある商品、初めて購入する人が多い商品カテゴリでは、CVR改善と返品率低下の両方に効果があります。
パート | 時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
導入 | 0〜10秒 | 「○○の使い方を3ステップでご紹介します」と宣言 |
ステップ1 | 10〜30秒 | 最初の手順を実演(テロップでステップ番号を明示) |
ステップ2 | 30〜50秒 | 次の手順を実演(ポイントや注意点を補足) |
ステップ3 | 50〜70秒 | 完成・仕上がりを見せる |
応用・アレンジ | 70〜100秒 | 「こんな使い方もできます」とバリエーションを紹介 |
まとめ | 100〜120秒 | 商品名とブランドロゴ、購入案内 |
ハウツー動画では「俯瞰(ふかん)撮影」と「手元のアップ」の組み合わせが効果的です。全体の流れは俯瞰で見せ、細かい操作やポイントとなる動作は手元をクローズアップすることで、視聴者がそのまま真似できる内容になります。
食品であれば「開封→調理→盛り付け→実食」の流れ、化粧品であれば「手に取る→塗布→仕上がり」の流れなど、商品カテゴリに応じたストーリーラインを設計することが大切です。
また、ハウツー動画はYouTubeでの検索流入も見込めます。「○○ 使い方」「○○ レシピ」といった検索キーワードで動画が表示されれば、商品を知らなかった層にもリーチできるため、認知拡大と集客の役割も果たします。
Instagramは「ビジュアルで世界観を伝える」ことに最も適したSNSであり、EC事業者にとってはブランディングと集客を同時に実現できるプラットフォームです。とくにReels(リール)はアルゴリズム上フォロワー外への表示が優遇されており、新規顧客の獲得に有効です。
EC事業者がReelsで発信すべき動画は大きく3つに分けられます。
1つ目は「商品の使用シーンを短尺で見せる動画」です。15〜30秒で商品を使っている様子をテンポよく見せることで、フィードをスクロールしている人の手を止められます。食品なら調理シーン、アパレルなら着回しコーディネート、雑貨ならインテリアに配置した様子など、「生活のなかに商品がある風景」を映すことがポイントです。
2つ目は「Before/After動画」です。使用前と使用後の変化を見せることで、商品の効果を直感的に伝えられます。スキンケア製品の使用前後、掃除用品で汚れが落ちるシーン、調理前の素材と完成した料理など、視覚的なギャップが大きいほど反応率が高まります。
3つ目は「商品が届くまでの過程を見せる動画」です。梱包作業のASMR動画、ラッピングの様子、発送準備の裏側など、「パッケージング動画」はInstagramで根強い人気があります。これは商品への期待感を高めると同時に、ショップの丁寧さや姿勢を伝えるブランディングにもなります。
Reelsの投稿頻度は週3〜5本が理想です。ただし「数を出すこと」自体が目的になると質が落ちるため、月に1回まとめて撮影・編集を行い、計画的に投稿する運用が現実的です。キャプション(投稿文)にはECサイトへの導線を設け、プロフィールリンクからショップページに遷移できるように設定しましょう。
ハッシュタグは商品カテゴリに関連するもの(例:#讃岐うどん #お取り寄せグルメ #香川グルメ)と、動画のフォーマットに関連するもの(例:#開封動画 #料理動画 #Reels)を組み合わせると、検索からの流入が見込めます。
TikTokはフォロワー数に関係なくコンテンツの質で拡散されるアルゴリズムを持つため、EC事業者が「ゼロからの認知拡大」を図るうえで最も効率的なプラットフォームです。2025年6月にはTikTok Shopが日本で正式にスタートし、動画から直接購入できる導線が整備されたことで、EC事業者にとっての重要度はさらに高まっています。
TikTokでEC商品を紹介する際に意識すべきは「売り込まない」ことです。TikTokのユーザーは「広告を見に来ている」のではなく「面白い・役に立つ動画を見に来ている」ため、前面に商品を押し出す動画は敬遠されます。
効果的なのは、商品を「ネタ」として使うアプローチです。たとえば食品であれば「100人中98人が知らない○○の食べ方」、日用品であれば「買ってよかった○○ 3選」、化粧品であれば「朝のスキンケアルーティン」など、ユーザーにとって有益な情報のなかに商品を自然に組み込む構成が有効です。
TikTok Shopでは、動画やライブ配信の画面内に商品リンクを設置でき、視聴者がアプリ内で決済まで完了できます。これにより「動画を見る→興味を持つ→外部サイトに移動する→購入する」という従来の長い導線が、「動画を見る→その場で買う」に短縮されました。
新規出店者には手数料の優遇期間もあるため(2025年のローンチ時点で90日間3%の手数料率が適用される条件あり)、早期参入のメリットは大きいといえます。
TikTokは15秒〜60秒の動画が中心です。冒頭1〜2秒で「引き」となる要素を入れることが最重要で、テキスト・効果音・カメラワークのいずれかでインパクトを出す必要があります。投稿頻度は最低でも週3本、理想は毎日投稿です。ただし毎日の撮影・編集を自社で回し続けるのは現実的ではないため、月に1〜2回のまとめ撮りと外部の編集チームの活用が継続のカギになります。
YouTubeはSNSであると同時に、世界第2位の検索エンジンです。「○○ レビュー」「○○ 使い方」「○○ おすすめ」といったキーワードで検索するユーザーに自社の商品動画が表示されれば、購買意欲の高い見込み客を直接ECサイトに誘導できます。
EC事業者がYouTubeで発信する動画は、「購入検討段階のユーザーの疑問に答える」ことを軸に設計します。
まず効果的なのが「商品レビュー・比較動画」です。自社商品の特徴を丁寧に解説するのはもちろん、「○○と△△の違い」「○○を1ヶ月使ってみた結果」のような比較・体験型の構成は、検索からの流入が見込めるうえに視聴時間も長くなりやすい傾向があります。
次に「ハウツー・レシピ動画」です。前述のとおり、使い方動画はYouTube検索との相性が抜群です。「○○ 使い方」「○○ レシピ」といったキーワードで上位表示されれば、商品をまだ知らない潜在顧客にもリーチできます。
さらに「ブランドストーリー動画」も有効です。商品が作られる背景、生産者の想い、こだわりの製法などを映像で伝えることで、価格だけでは比較できない付加価値を訴求できます。とくに四国・岡山の食品や工芸品は、産地の風景や職人の手仕事をそのまま映像にすることで、他の地域にはない説得力を持たせられます。
YouTubeで検索上位に表示されるためには、タイトル・概要欄・タグの最適化が不可欠です。タイトルには「商品カテゴリ名+検索されやすいキーワード」を含め、概要欄には動画の内容を200〜300文字で説明しつつ、ECサイトへのリンクを冒頭に配置します。タグには商品名、カテゴリ名、関連キーワードを10〜15個設定しましょう。
サムネイルは動画のクリック率を大きく左右します。商品が映った写真にテロップを重ね、「何の動画か」が一目でわかるデザインにすることが重要です。
YouTubeショート(60秒以内の縦型動画)は、TikTokやInstagram Reels向けに制作したショート動画を転用できるため、追加の制作コストをかけずに露出を増やせます。YouTubeショートで認知を獲得し、概要欄から通常のYouTube動画や商品ページへ誘導するという導線設計も効果的です。
LINE公式アカウントは、既存顧客とのコミュニケーションとリピート購入の促進に最も効果的なチャネルです。四国・岡山エリアではLINEの利用率が非常に高く、全年代にリーチできるプラットフォームとして見逃せません。
LINE公式アカウントでは、リッチメッセージやリッチビデオメッセージとして動画を配信できます。EC事業者が活用すべき動画は、「新商品の紹介動画」「季節限定商品の案内」「使い方のワンポイント動画」の3つが中心です。
新商品の紹介は15〜30秒のショート動画で十分です。LINEのトーク画面で再生されるため、長い動画は最後まで見てもらえません。「新商品が出ました」というテキストだけの配信と、30秒の紹介動画を添えた配信では、クリック率・開封後のサイト遷移率に大きな差が出ます。
リピーター向けには「商品のアレンジ活用法」を動画で配信するのも効果的です。すでに商品を購入した顧客に「こんな使い方もできます」という情報を届けることで、再購入やまとめ買いを促すことができます。
LINE公式アカウントのセグメント配信機能を使えば、購入履歴や登録時のアンケート結果に基づいて、顧客ごとに異なる動画を配信できます。「食品を購入した人にはレシピ動画」「美容商品を購入した人には使い方動画」といった出し分けができれば、配信のパーソナライズが進み、ブロック率の低下と購入率の向上を両立できます。
ここまで、EC事業者が取り組むべき動画の種類とSNS活用法を解説してきました。しかし、これらの動画を自社だけで企画・撮影・編集し、継続的に発信し続けるのは、現実的に非常に難しいのが実情です。とくにEC事業の現場では、受発注管理・在庫管理・カスタマー対応・広告運用など日々の業務に追われており、動画制作にまとまった時間を割くことが難しい事業者がほとんどです。
動画制作をプロに外注する最大のメリットは「クオリティ」と「継続性」の両立です。
クオリティの面では、プロの映像制作会社はライティング(照明設計)、カメラワーク、色補正、テロップデザイン、BGM選定といった要素を総合的にコントロールし、商品の魅力を最大限に引き出します。とくにECの商品動画では、照明ひとつで商品の印象が大きく変わるため、プロの撮影環境で撮った映像と自社で撮った映像の差は歴然です。
継続性の面では、「月に何本、どのタイミングで納品する」というスケジュールが確立されるため、投稿が途切れるリスクがなくなります。自社運用の場合、最初の1〜2ヶ月は頑張れても3ヶ月目以降に更新が止まるケースが非常に多く、これではSNSのアルゴリズム上も不利になります。
コストと効率を両立するうえで最も有効なのが「まとめ撮り」のスタイルです。月に1回、半日〜1日の撮影日を設け、その日に1ヶ月分の動画素材をまとめて撮影します。
事前打ち合わせ(撮影する商品・動画の構成・演出方針を決定)
撮影日(半日〜1日で複数商品・複数パターンを一気に撮影)
編集・納品(撮影後1〜2週間で全本数を編集・納品)
投稿・運用(納品された動画をスケジュールに沿って投稿)
この方法であれば、EC事業者側が動画制作に割く時間は月に1日程度で済みます。残りの日は本来の事業に集中できるため、動画施策と事業運営を無理なく両立できます。
EC事業者が映像制作会社に依頼する場合の費用相場は以下のとおりです。
項目 | 価格帯 | 備考 |
|---|---|---|
ショート動画編集(素材支給) | 3万〜5万円 / 本 | TikTok・Reels・YouTubeショート向け |
長尺YouTube動画編集(素材支給) | 5万〜10万円 / 本 | レビュー・ハウツー動画など |
商品紹介PV(60〜90秒、企画〜編集込み) | 30万〜80万円 | Amazon・楽天・自社ECのメイン動画 |
撮影+編集セット | 10万〜50万円 / 本 | 商品カテゴリや撮影規模による |
月額運用(企画・撮影・編集・投稿・分析、月8〜12本) | 15万〜80万円 / 月 | SNS運用込みのプランが現実的 |
単発で1本だけ発注するよりも、月額運用で継続的に制作・投稿・分析を回すほうが、結果的にコストパフォーマンスは高くなります。1本あたりの単価が下がるだけでなく、データに基づいた改善が積み重なることで、3ヶ月後・半年後の成果が大きく変わります。
EC動画の制作会社を選ぶ際に重視すべきポイントは4つあります。
1つ目は企画から撮影・編集・SNS運用までワンストップで対応できるかです。企画は別の会社、撮影は別の会社、編集はまた別の会社……というバラバラの体制では、コミュニケーションコストがかさみ、一貫性のある動画を作ることが難しくなります。
2つ目は地域での対応力です。四国・岡山エリアのEC事業者であれば、現地での撮影に対応できる制作会社を選ぶことが重要です。東京の制作会社に依頼すると出張費がかかるうえ、撮影スケジュールの柔軟性も低くなります。
3つ目は分析とフィードバックの体制です。動画を作って終わりではなく、再生数・視聴維持率・CVRなどのデータをもとに次の動画を改善していく体制があるかどうかで、成果に大きな差が出ます。
4つ目は相談のしやすさです。動画制作は一度きりの取引ではなく、継続的なパートナーシップです。気軽に相談できる関係性を築ける制作会社かどうかを、初回の打ち合わせで見極めましょう。
EC動画の投資対効果は、以下のシンプルな計算で見積もることができます。
月間の商品ページ訪問者数 × CVR改善率 × 客単価 = 動画による月間売上増加分
たとえば、月間1万人が訪れる商品ページのCVRが2%(200人が購入)、客単価が3,000円の場合、月間売上は60万円です。動画導入によりCVRが2.5%に改善すれば250人が購入し、月間売上は75万円になります。つまり月間15万円の売上増加です。
この場合、月額15万円の動画運用費を投じたとしても、売上増加分でカバーできる計算になります。さらにSNSからの新規流入によるページ訪問者数の増加も加味すれば、実質的なROIはさらに高くなります。「動画は費用がかかる」のではなく、「動画は投資として回収できる」という視点で判断することが重要です。
動画を導入してECの売上を伸ばしている事業者には、いくつかの共通するポイントがあります。ここでは、成果を出す事業者に共通する5つのポイントをまとめます。
動画で「買ってください」と直接訴えるよりも、「こう使うと便利です」「こんなシーンで活躍します」という情報提供型の内容のほうが、結果として購入につながります。とくにSNSでは、広告色の強い動画は敬遠される傾向が顕著です。ユーザーにとって「役に立つ」「見ていて楽しい」と感じるコンテンツを作ることが、回り道のようで最短距離です。
EC事業者の動画でありがちなのが、商品だけを映した無機質な動画です。しかし、商品を使う人の手、表情、リアクションが映ることで、視聴者は自分が使うシーンを想像しやすくなります。スタッフが出演するのが難しければ、手元だけの出演でも十分です。「人の気配」があるだけで、動画のエンゲージメント率は大きく変わります。
動画を1本作っただけで劇的に売上が変わることは稀です。成果を出している事業者に共通しているのは、月に最低4〜8本のペースで動画を発信し続けていることです。継続することでSNSのフォロワーが増え、プラットフォームからの評価が上がり、検索結果での表示順位が改善されるという好循環が生まれます。
動画は「作って出して終わり」ではなく、「作って出して、データを見て、次に活かす」というサイクルが重要です。再生数が伸びた動画と伸びなかった動画の違いを分析し、次の動画に反映するという改善ループを回すことで、打率は確実に上がります。視聴維持率(どこで離脱されたか)は、次の動画の構成を考えるうえで最も参考になる指標です。
動画施策を自社だけで完結させようとすると、担当者の異動や繁忙期に更新が止まり、そのまま自然消滅するケースが多発します。プロの映像制作会社と月額の運用体制を組むことで、「毎月決まったタイミングで撮影・編集・投稿が行われる仕組み」が確立されます。この仕組み化こそが、動画施策を一過性の取り組みではなく、安定した集客・売上チャネルへと成長させるための最大のポイントです。
「動画が大事なのはわかったけれど、具体的に何から始めればいいのか」という方に向けて、4週間のアクションプランを提示します。
まずは自社のEC売上データを確認し、現状のCVR・月間訪問者数・客単価を把握します。そのうえで「動画導入によってCVRを何%改善したいか」「SNSでどの程度のフォロワーを獲得したいか」といった具体的な数値目標を設定します。同時に、動画制作を依頼する制作会社の候補を2〜3社リストアップし、問い合わせ・相談を開始します。
制作会社との打ち合わせを通じて、最初に制作する動画の種類と本数を決めます。最優先は商品紹介動画と使い方動画の2種類です。撮影する商品の選定、構成案の作成、必要な小道具やロケーションの確認をこの週で完了させます。
撮影日を1日設定し、企画した動画の素材をまとめて撮影します。撮影後、制作会社が編集作業に入ります。ショート動画は1週間程度、長尺動画は2週間程度で納品されるのが一般的です。
完成した動画をAmazon・楽天・自社ECの商品ページに設置し、SNS(Instagram・TikTok・YouTube)への投稿を開始します。初回の投稿後は、再生数・視聴維持率・CVRの変化を記録し、翌月の改善に活かせるデータを蓄積します。
指標 | 目安 |
|---|---|
商品ページのCVR | 現状比+0.3〜0.5ポイント改善 |
SNS総フォロワー数 | 500〜1,500人(ゼロスタートの場合) |
月間動画再生数(SNS合計) | 1万〜5万再生 |
動画経由のEC売上比率 | 全体売上の5〜10% |
これらの数値はあくまで目安であり、商品カテゴリ・価格帯・投稿頻度によって変動します。重要なのは、3ヶ月目の時点で「動画を出す→データを見る→改善する」というサイクルが回っている状態を作ることです。このサイクルが確立されていれば、半年後・1年後に成果が加速していきます。
EC・ネットショップの競争が激化するなか、動画は「あれば有利」なツールから「なければ不利」なインフラへと位置づけが変わりました。2024年の国内BtoC-EC市場は26.1兆円に達し、Amazonの動画付きA+コンテンツ、楽天市場のパーソナライズドフィード(縦型動画)、TikTok Shopの日本上陸と、すべてのプラットフォームが「動画を持つ出店者」を優遇する方向に動いています。
動画を視聴したユーザーの購入率は未視聴者の1.81倍。この数字が示すとおり、商品ページに動画があるかないかで、売上は明確に変わります。
香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県のEC事業者にとっては、地域ならではの食品・工芸品・特産品の魅力を映像で伝えることが、価格競争に巻き込まれずに売上を伸ばす最善の戦略です。
ただし、動画施策で成果を出すには「継続」が不可欠であり、そのためには撮影・編集をプロに任せ、毎月の運用を仕組み化することが最も現実的な方法です。まずは商品紹介動画と使い方動画の2種類からスタートし、SNS発信と組み合わせることで、3ヶ月後には目に見える変化が生まれ始めます。
「商品の魅力が写真だけでは伝わらない」 「Amazon・楽天の商品ページに動画を入れたいけれど、何から始めればいいかわからない」 「TikTokやInstagramを活用したいが、撮影も編集も手が回らない」 「動画制作を外注したいが、ECに詳しい制作会社が近くにない」
こうしたお悩みをお持ちのEC事業者様は、ぜひ株式会社Nokoにご相談ください。
株式会社Nokoは香川県を拠点に、企画・撮影・編集・SNS運用までワンストップで対応する映像制作会社です。広告動画・TVCM・アニメーション制作からテレビ番組のポストプロダクションまで幅広い制作実績を持ち、TikTokでは100万フォロワーアカウントの運用実績もあります。
対応エリアは香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県の四国全域+岡山。現地での撮影はもちろん、商品を送っていただいてのスタジオ撮影にも対応しています。
相談は何度でも無料です。「まだ動画を作るかどうか決まっていない」「まずは費用感だけ知りたい」という段階でも、お気軽にお問い合わせください。貴社のEC事業に最適な動画活用プランを一緒に考えます。
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