動画広告の出稿ガイド|YouTube広告・Meta広告・TikTok広告の配信設定・ターゲティング・予算の決め方【香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県の企業向け】

コラム

2026/9/29

動画を作ったものの、見てもらえない。この壁を越える最短の手段が、動画広告です。

市場は大きく動いています。2025年の日本の動画広告市場は前年比22%増の8855億円に達し、2026年には前年比18%増の1兆437億円となって、初めて1兆円の大台を超えると予想されています。スマートフォンで見ることを前提とした縦型動画広告が、この伸びを牽引しています。

配信先の規模も十分です。YouTubeは2026年現在、国内で月間アクティブユーザー7000万人以上を擁するプラットフォームとされています。日本でのYouTube利用率は80.8%、Instagramが52.6%、TikTokが33.2%という水準です。

一方で、出稿を始めた企業からはこんな声も聞きます。

「どの媒体に出せばいいのか分からない」
「ターゲティングの項目が多すぎて設定できない」
「いくらから始めればいいのか見当がつかない」

この記事では、香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県の企業に向けて、YouTube広告、Meta広告、TikTok広告の3媒体について、配信設定、ターゲティング、予算の決め方を整理します。


1. なぜ今、動画広告に出稿するのか

自然な露出だけでは届かない

SNSに動画を投稿しても、フォロワーが少なければ見られません。YouTubeに上げても、検索で上位に入るまでには時間がかかります。

広告は、この時間を買う手段です。出稿した瞬間から、狙った層に届きます。

少額から始められる

動画広告というとテレビCMのような規模を想像しがちですが、実際は違います。YouTube広告は最低出稿金額が設定されておらず、1日数百円からテスト配信が可能です。

ただし、実務上は月額10万円がテスト配信の最低ラインとされ、月額100万円以上でファネル全体をカバーする本格配信が可能になるとされています。数千円で成果を期待するのは現実的ではありませんが、数十万円の規模なら、地方の中小企業でも手が届きます。

地域を絞って配信できる

地方企業にとって最大の利点がここです。

全国に配信する必要はありません。香川県内だけ、高松市から半径20kmだけ、といった配信ができます。商圏外への無駄な露出が発生しないため、少ない予算でも密度の高い配信が可能になります。

  • 商圏が限定されているぶん、競合となる広告主も少ない

  • 地域を絞ると、同じ予算でも1人あたりの接触回数が増える

  • 地元の認知度向上と、問い合わせ獲得を同時に狙える

採用にも使える

動画広告は販促だけの手段ではありません。地域と年齢を絞って採用動画を配信すれば、求人媒体では出会えない層にも届きます。求人広告の費用と比較して判断する価値があります。


2. 3媒体の違いと課金方式|どれを選ぶか

媒体の特性比較

項目

YouTube広告

Meta広告

TikTok広告

主な利用層

全年代

30〜50代中心

10〜30代中心

国内の利用率

80.8%

Instagram 52.6%

33.2%

得意なこと

認知、比較検討

獲得、リターゲティング

認知、若年層へのリーチ

動画の尺

6秒〜数分

15〜30秒

15〜30秒

縦横

両方

縦型中心

縦型のみ

単価の傾向

中

高め

低め

BtoBとの相性

良い

良い

やや弱い

目的別の優先度マトリクス

目的

第1候補

第2候補

備考

地域での認知拡大

YouTube

TikTok

地域指定で配信

問い合わせ・資料請求

Meta

YouTube

獲得に強い

店舗への来店促進

Meta

TikTok

地域と興味で絞る

ECでの購入

Meta

TikTok

購買導線が整っている

若年層への認知

TikTok

Meta

10〜20代に強い

採用応募の獲得

Meta

YouTube

年齢と地域で絞れる

BtoBのリード獲得

YouTube

Meta

士業・BtoB系は比較的低単価

ブランドの想起形成

YouTube

—

反復接触が効く

課金方式の基礎

どの媒体でも、課金方式は次の3つに整理できます。

方式

課金のタイミング

向いている目的

CPV(視聴課金)

一定時間視聴されたとき

認知、比較検討

CPM(表示課金)

1000回表示ごと

認知、リーチ最大化

CPC(クリック課金)

クリックされたとき

サイト誘導、獲得

YouTube広告では、スキップ可能インストリーム広告でCPVが採用され、30秒以上視聴された場合、またはクリックされた場合のみ課金が発生します(動画が30秒未満の場合は最後まで視聴された場合)。スキップされた広告には課金されないため、無駄なコストを抑えられます。

単価の目安

媒体ごとの単価感は次のとおりです。いずれも業種、ターゲティング、競合状況で変動します。

媒体

CPV

CPM

CPC

YouTube

3〜15円

500〜3,000円

20〜100円

TikTok

1〜5円

300〜600円

20〜50円

Meta

—

業種により幅が大きい

100〜200円

TikTok広告のCPCが20〜50円であるのに対し、Meta広告のCPC平均は100〜200円とされており、TikTokは費用面で優位性があります。一方で、Meta広告は2026年にCPMが前年比25〜40%上昇しているという指摘もあり、事業者数の増加による競争激化が背景にあるとされています。

ただし、単価の安さと成果は別物です。安く表示されても、商圏外の人や購買意欲のない層に届いていれば意味がありません。まずは少額テストで自社の実績値を把握することが重要です。


3. YouTube広告の配信設定とターゲティング

2026年の大きな変化

従来の動画アクションキャンペーン(VAC)が廃止され、デマンドジェネレーション(Demand Gen)キャンペーンに統合されました。これにより、YouTube、YouTube Shorts、Google Discover、Gmailの4面に横断配信し、GoogleのAIが配信面、入札、オーディエンスを自動最適化する形に移行しています。

以前の情報を元に設定しようとすると、管理画面の表示と食い違います。最新の構成で組んでください。

キャンペーンの選び方

目的

選ぶキャンペーン

課金

広く認知を取る

動画リーチキャンペーン

CPM

視聴してもらう

動画視聴キャンペーン

CPV

問い合わせ・購入

デマンドジェネレーション

コンバージョン最適化

全面的に任せる

P-MAX

コンバージョン最適化

比較検討や購買意欲の促進が目的ならCPV課金のスキップ可能インストリーム広告やデマンドジェネレーション、コンバージョン獲得が目的ならデマンドジェネレーションやP-MAXが適しています。

広告フォーマット

フォーマット

尺

特徴

スキップ可能インストリーム

制限なし(15〜60秒推奨)

5秒後にスキップ可能。CPV

スキップ不可インストリーム

15秒以内

最後まで見られる。CPM

バンパー広告

6秒

短く反復。CPM

インフィード動画広告

制限なし

一覧に表示。CPC

Shorts広告

縦型・短尺

若年層へのリーチ

初めての出稿であれば、スキップ可能インストリームから始めるのが無難です。スキップされれば課金されないため、無駄が出にくい構造になっています。

ターゲティングの設定

YouTube広告では、次の軸で絞り込みます。

種類

内容

使いどころ

地域

県、市区町村、半径指定

商圏の限定。地方企業は必須

年齢・性別

属性で絞る

採用や商材の対象に合わせる

興味関心

ユーザーの関心カテゴリ

潜在層へのリーチ

購買意向

特定の商品を探している層

獲得目的で有効

キーワード

検索行動に基づく

顕在層への訴求

カスタムオーディエンス

検索語句やサイト閲覧から作成

精度の高い配信

リマーケティング

自社サイト訪問者など

再接触。費用対効果が高い

地方企業の設定例

例:高松市の工務店が注文住宅の問い合わせを獲得したい場合
・地域:高松市から半径30km
・年齢:25〜44歳
・購買意向:住宅の購入を検討している層
・カスタムオーディエンス:「注文住宅」「土地探し」などを検索した層
・除外:既存顧客リスト

絞り込みすぎると配信量が確保できなくなります。地域を絞る地方企業の場合、年齢や興味関心は広めに設定し、地域の指定で精度を担保する形が現実的です。


4. Meta広告の配信設定とターゲティング

Meta広告は、FacebookとInstagramに配信できる広告です。Instagramの国内利用率は52.6%で、30〜50代を中心に幅広く使われています。

キャンペーンの目的を選ぶ

目的

選ぶ目的設定

向いている場面

認知

認知度アップ

新規出店、ブランド想起

サイト誘導

トラフィック

記事や商品ページへの誘導

問い合わせ

リード獲得

資料請求、無料相談

購入

売上

EC、予約

来店

来店数

実店舗への誘導

採用応募

リード獲得

応募フォームへの誘導

Advantage+の扱い

2026年のMetaはAIモデルの精度が高く、細かい手動設定よりも良い成果を出すケースが大半とされ、初心者ほどAdvantage+(オーディエンス、クリエイティブ、配置)を活用することが推奨されています。最低限の絞り込みだけ指定し、残りはAIに任せる運用が主流です。

ただし、地域については明示的に指定してください。商圏外への配信は、地方企業にとって純粋な損失になります。

ターゲティングの設定

種類

内容

地域

市区町村、半径、居住者か訪問者かの指定

年齢・性別

基本の属性

詳細ターゲット

興味関心、行動、属性

カスタムオーディエンス

サイト訪問者、顧客リスト、動画視聴者

類似オーディエンス

既存顧客に似た層へ拡張

カスタムオーディエンスを先に仕込む

Meta広告でもっとも費用対効果が高いのは、サイト訪問者や動画視聴者への再配信です。ただし、これは事前の準備が必要です。

出稿前に済ませておくこと
・自社サイトにMetaのタグ(ピクセル)を設置する
・コンバージョン地点(問い合わせ完了ページなど)を定義する
・既存顧客リストがあれば、アップロードできる形に整える

タグを設置してからデータが貯まるまでに時間がかかります。出稿の1〜2ヶ月前に設置しておくと、初動から精度の高い配信ができます。

注意点

iOSのプライバシー強化により、ターゲティング精度が低下し、結果的にCPMが上昇しているという指摘があります。サイト訪問者の捕捉率も以前より下がっています。

この環境では、ターゲティングの精緻さよりクリエイティブの質が成果を左右します。設定に時間をかけるより、動画を複数パターン用意して比較するほうが効率的です。

5. TikTok広告の配信設定とターゲティング

若年層だけの媒体ではない

TikTokは若者向けという印象がありますが、国内利用率は33.2%まで広がっています。既存の広告媒体でCPAの高騰や伸び悩みを感じている企業にとって、有力な選択肢となり得ます。

少額から始められる構造

運用型広告であれば日予算2万円(月約60万円)から出稿できますが、Spark Adsならキャンペーン単位5000円、広告グループ単位2000円の日予算から配信可能です。初期テストはSpark Adsの少額配信から始め、勝ちパターンを見つけてからインフィード広告へスケールさせる流れが効率的とされています。

Spark Adsは、すでに投稿されている動画を広告として配信する形式です。自社アカウントの投稿をそのまま広告に使えるため、広告然とした見え方になりにくいという利点があります。

ターゲティングの設定

種類

内容

地域

都道府県、市区町村

年齢・性別

基本の属性

興味関心

カテゴリ、行動履歴

デバイス

OS、端末価格帯など

カスタムオーディエンス

サイト訪問者、動画視聴者

類似オーディエンス

既存の反応者に似た層

TikTokでは、興味関心を細分化しすぎるとオーディエンス規模が縮小し、CPMが上昇するケースがあります。絞りすぎないことが、結果的にコストを抑えます。

クリエイティブが成果を決める

TikTokでは、広告らしい広告は即座にスキップされます。ユーザーの投稿に近い見た目のほうが成果が出やすい媒体です。

  • 縦型で、画面いっぱいに使う

  • 冒頭1秒で目を引く

  • 作り込みすぎない。現場の素材感を残す

  • 音ありで見られる前提。ただしテロップも入れる

  • 複数パターンを用意し、反応の良いものに寄せる


6. 予算の決め方

媒体別の最低ライン

媒体

テスト配信

本格運用

YouTube

月10万円

月100万円以上でファネル全体

Meta

月10〜20万円

月30万円以上

TikTok

月5〜10万円

月15〜30万円以上

TikTok広告では、月額5万〜10万円はテスト配信のレベルで、この予算帯では十分な学習データが集まらない可能性があるため、コンバージョン獲得を期待するよりデータ収集と仮説検証を目的とすべきとされています。月額15〜30万円が、AI入札最適化に必要なデータ量を確保できる最低ラインとされています。

地方企業の現実的な始め方

商圏が限定されている場合、全国配信を前提とした金額は不要です。

例:香川県内のみに配信する場合
・1媒体に絞り、月10〜15万円から開始
・2〜3ヶ月はデータ収集と仮説検証の期間と割り切る
・反応の良いクリエイティブが見つかったら、予算を増やす
・他媒体への展開は、1媒体で成果が出てから

複数媒体に同時に少額ずつ出すのは、もっとも成果が出にくい配分です。どの媒体も学習が進まず、判断材料が揃いません。

予算配分の考え方

配分先

割合の目安

認知目的の配信

60〜70%

リターゲティング

20〜30%

新規クリエイティブのテスト

10〜20%

リターゲティングは、すでに接触した人への再配信です。単価が低く成果が出やすいため、一定の比率を必ず確保してください。

逆算での予算設定

獲得目的であれば、次の順で逆算します。

  1. 目標とする問い合わせ件数を決める(例:月5件)

  2. 許容できる獲得単価を決める(例:1件2万円)

  3. 必要な広告費を算出する(5件×2万円=月10万円)

  4. 想定CPCから、必要なクリック数を確認する

  5. 想定CVRで、件数が成立するか検算する

許容できる獲得単価は、1件あたりの粗利と成約率から決めます。ここが曖昧なまま出稿すると、高いのか安いのか判断できません。

代理店に依頼する場合の費用

広告運用を外部に依頼する場合、多くの代理店が広告費の20%を運用手数料として設定しています。初期費用として3万〜10万円、最低手数料として月額3万〜5万円程度が設定されている場合もあります。

広告費が少額の場合、手数料の比率が高くなる点に注意してください。月10万円の広告費で手数料が月5万円であれば、実質的な負担は15万円です。


7. 広告用クリエイティブの作り方

どの媒体でも、最終的に成果を分けるのはクリエイティブの質です。

媒体別の構成案

媒体

尺

構成

YouTube(スキップ可能)

15〜30秒

0〜5秒で結論、5〜20秒で内容、20秒〜で行動喚起

YouTube(バンパー)

6秒

1つのメッセージのみ

Meta

15秒

0〜2秒で課題提示、2〜12秒で解決、12〜15秒で行動喚起

TikTok

15〜30秒

0〜1秒で興味、1〜25秒で内容、最後に行動喚起

冒頭5秒がすべて

YouTubeのスキップ可能インストリーム広告では、冒頭5秒で誰のための広告かを明確にすることが重要です。

【スキップされる冒頭】
「株式会社◯◯です。創業50年、地域に根ざして……」

【見てもらえる冒頭】
「高松で注文住宅をお考えの方へ。土地探しから相談できます」

最初の5秒で対象者を名指しすれば、該当する人は続きを見ます。該当しない人はスキップしますが、CPV課金なら課金されません。むしろ無駄な配信が減ります。

複数パターンを用意する

1本だけ作って出稿するのは非効率です。成果の出るクリエイティブは、事前には分かりません。

用意すべきバリエーション
・冒頭を変えた3パターン
・訴求軸を変えた2〜3パターン(価格訴求、品質訴求、実績訴求)
・尺違い(6秒、15秒、30秒)
・縦型と横型

まとめ撮りで素材を確保しておけば、編集だけでこの本数を揃えられます。

無音対応と縦型対応

SNSでは無音再生が前提です。テロップを必ず入れてください。

また、スマートフォンで見ることを前提とした縦型動画が市場の伸びを牽引している状況を踏まえると、縦型での制作は必須と考えるべきです。横型の素材しかない場合は、縦型に再編集する作業が必要になります。

広告らしさを抑える

とくにTikTokとInstagramでは、作り込まれた広告ほどスキップされます。現場の素材感、実際に働いている人の姿、飾らない言葉。こうした要素があるほうが、最後まで見られます。


8. 数値の見方と改善サイクル

見る順番

広告の数値は、上流から順に見ます。

段階

指標

問題がある場合の対処

1

インプレッション

予算不足、ターゲットが狭すぎる

2

視聴率・クリック率

クリエイティブの冒頭を見直す

3

サイト滞在・離脱

広告とLPの内容が一致していない

4

コンバージョン率

LPの導線、フォームの項目数

5

獲得単価

全体の設計を再検討

最も問題のある段階を1つ特定し、そこだけを改善してください。同時に複数を変えると、何が効いたのか分からなくなります。

広告とLPをセットで考える

見落とされがちですが、広告をクリックした後の着地ページが成果を大きく左右します。

  • 広告で言っていることと、LPの内容が一致しているか

  • スマートフォンで見たときに読みやすいか

  • 問い合わせフォームの項目が多すぎないか

  • 電話番号がタップで発信できるか

広告の数値だけを追っても、原因がLPにある場合は改善しません。

改善のサイクル

頻度

やること

毎日(初週)

配信が正常に動いているか確認

週1回

予算消化、クリック率、獲得単価を確認

2週間に1回

反応の悪いクリエイティブを停止

月1回

ターゲティングの見直し、新クリエイティブの投入

配信開始直後は学習期間です。数日で判断せず、最低2週間は様子を見てください。頻繁な設定変更は、AI最適化の学習を妨げます。


9. 広告用動画は「丸ごと任せて、まとめて撮る」

広告用クリエイティブは本数が必要

通常の動画制作と広告用制作の最大の違いは、必要な本数です。

1本の完成度を高めるより、複数パターンを用意して比較するほうが成果につながります。冒頭違い、訴求違い、尺違い。これを社内で揃えるのは現実的ではありません。

まとめ撮りが前提になる

段階

内容

目安

1. ヒアリング

目的、ターゲット、商圏、予算の確認

1〜2時間

2. 訴求設計

訴求軸を3パターン程度に整理

1週間

3. 構成案

各パターンの構成、冒頭5秒の設計

1〜2週間

4. 撮影

1日で全パターン分の素材を収録

半日〜1日

5. 編集

尺違い、縦横違いを含めて書き出し

2〜3週間

6. 配信・改善

出稿、数値確認、差し替え

継続

1日の撮影で、6秒版から30秒版まで、縦型と横型の両方を揃えられます。四国と岡山のエリアでは移動が費用に影響するため、この集約が効きます。

制作費の相場

広告出稿費とは別に、動画の制作費が必要です。

項目

価格帯

ショート動画編集(素材支給)

3万〜5万円 / 本

長尺YouTube動画編集(素材支給)

5万〜10万円 / 本

業種特化PV(60〜90秒、企画〜編集込み)

30万〜80万円

撮影+編集セット

10万〜50万円 / 本

月額運用(企画・撮影・編集・投稿・分析、月8〜12本)

15万〜80万円 / 月

1回の撮影素材から複数パターンを編集する場合、2本目以降は素材支給の編集にあたるため、単価を抑えられます。継続的にクリエイティブを差し替えていく運用であれば、月額運用のほうが効率的です。

制作会社の選定基準

  • 広告用と通常の動画の違いを理解しているか

  • 冒頭5秒の設計について提案できるか

  • 縦型と横型、複数の尺を出せるか

  • 複数パターンの同時制作に対応できるか

  • 配信後の数値を見て、差し替えの提案ができるか

  • 現場まで無理なく来られる距離か

映像作品として美しいものを作る会社と、広告として反応が取れるものを作る会社は、必ずしも同じではありません。SNS運用の実績がある会社であれば、何が見られて何がスキップされるかの感覚を持っています。

ROIの考え方

動画広告の投資判断は、獲得単価で行います。

例:制作費30万円で複数パターンを用意し、月15万円で3ヶ月配信。
総額75万円で、問い合わせが30件、うち成約が3件だったとする。
1件の成約あたりの粗利が50万円なら、150万円の粗利に対して75万円の投資。
さらに、制作した動画は広告終了後も自社サイトやSNSで使える。

制作費は初期投資、広告費は変動費と分けて考えてください。制作費は複数回の配信に按分できます。


10. 動画広告を成功させるためのポイント

成果につながっているケースには、共通点があります。

売り込まず、まず役に立つ

いきなり「買ってください」と言う広告は、反応が取れません。まず相手の課題に触れ、解決の方向を示し、その延長で自社を提示する。この順番のほうが、結果的に獲得単価が下がります。

人を見せる

地方企業の広告で反応が良いのは、実際の社員や職人が映っているものです。作り込まれたイメージ映像より、現場の人が話している映像のほうが信頼されます。

地域を絞る勇気を持つ

配信範囲を広げたくなりますが、商圏外への配信は損失です。狭く、深く。この設計が、限られた予算での成果を左右します。

継続的に差し替える

同じクリエイティブを流し続けると、同じ人に何度も表示され、反応が落ちていきます。月1回を目安に、新しいパターンを投入してください。

1媒体から始める

複数媒体に少額ずつ分散させると、どこも学習が進みません。1媒体で成果の出る型を見つけてから、他媒体に展開するほうが早く結果が出ます。

プロとの協力を仕組みにする

クリエイティブの制作、配信設定、数値の確認、差し替え。この一連を月次のルーティンにしている企業は、成果が積み上がっています。撮影日を年2回程度固定し、そのたびに素材を補充する形が現実的です。


11. 4週間のアクションプランと3ヶ月後のKPI目安

第1週:目的と数値の整理

  • 広告の目的を1つに絞る(認知、問い合わせ、採用)

  • 目標件数と許容できる獲得単価を決める

  • 配信する地域と年齢層を決める

  • 現在のサイトやLPを確認し、着地先を決める

第2週:媒体選定と準備

  • 目的とターゲットから、出稿する媒体を1つ選ぶ

  • 広告アカウントを開設する

  • 計測用のタグを自社サイトに設置する

  • 制作会社に相談し、訴求パターンの提案を受ける

第3週:クリエイティブの制作

  • 訴求軸を3パターンに整理する

  • 冒頭5秒の構成を詰める

  • 1日でまとめて撮影する

  • 尺違い、縦横違いを含めて編集を依頼する

第4週:配信開始

  • キャンペーンを作成し、ターゲティングを設定する

  • 少額から配信を開始する

  • 初週は毎日、配信状況を確認する

  • 2週間は設定を大きく変えず、学習を進める

3ヶ月後のKPI目安

指標

目安

配信したクリエイティブ

5パターン以上

表示回数

商圏内で一定のリーチを確保

クリック率

1%以上(媒体と目的による)

視聴率(CPV配信)

20%以上

コンバージョン

目標件数の7割以上

獲得単価

許容範囲内に収まっている

改善サイクル

月1回のクリエイティブ差し替えができている

初月は学習期間です。3ヶ月時点で見るべきは、獲得単価が見えてきたかどうか。この数字が分かれば、予算を増やすか、設計を変えるかの判断ができます。


12. まとめ

動画広告は、地方企業にとって現実的な選択肢です。要点を整理します。

  • 2026年の動画広告市場は1兆円超え。縦型動画が伸びを牽引している

  • YouTube広告は最低出稿金額なし。実務上は月10万円がテストの最低ライン

  • 目的で媒体を選ぶ。認知はYouTube、獲得はMeta、若年層はTikTok

  • 2026年はYouTubeのVACが廃止され、デマンドジェネレーションに統合された

  • Metaは細かい手動設定よりAI任せが主流。ただし地域は必ず指定する

  • TikTokはSpark Adsで少額から。絞りすぎるとCPMが上がる

  • 地域を絞れる点が、地方企業にとって最大の利点

  • 複数媒体への分散より、1媒体への集中のほうが早く結果が出る

  • クリエイティブは複数パターン。冒頭5秒で対象者を名指しする

  • 広告の数値だけでなく、着地するLPまでセットで見る

設定の細かさより、クリエイティブの質と地域の絞り込み。この2つが、限られた予算での成果を決めます。


動画広告・動画制作のご相談は株式会社Nokoへ

「広告を出したいが、どの媒体を選べばいいのか判断できない」
「以前出稿したが、反応がないまま予算だけ消化した」
「広告用の動画を、何パターンも作る余裕がない」
「商圏が限られているので、無駄な配信は避けたい」

株式会社Nokoは香川県を拠点に、企画・撮影・編集・SNS運用までワンストップで対応する動画制作会社です。対応エリアは香川県・岡山県・愛媛県・徳島県・高知県。四国全域と岡山にお伺いします。

広告動画やTVCMの制作、アニメーションを用いた表現、YouTubeアニメ、フルアニメーション、キーフレームアニメーション、VTuberアニメーション、テレビ番組のポストプロダクションまで対応してきました。TikTokでは100万フォロワー規模のアカウント運用実績があり、どんな冒頭がスキップされ、何が最後まで見られるのかを、運用の実感を持って判断できる体制を整えています。

広告用クリエイティブのご相談では、訴求軸の整理から、冒頭5秒の設計、1回の撮影で複数パターンを確保する進め方、縦型と横型の出し分けまで含めてご提案します。すでに手元に動画素材がある場合は、そこから広告用に再編集する形で費用を抑えることも可能です。

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